報道発表

パラグアイ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換(「森林保全計画」)

平成22年5月24日
  1. 21日(金曜日),パラグアイ共和国の首都アスンシオンにおいて,我が方渡部和男駐パラグアイ国大使と先方エクトル・ラコニャタ外相(Mr.Hector Lacognata)との間で,7億円を供与額とする環境プログラム無償資金協力「森林保全計画」(The Forest Preservation Programme)に関する書簡の交換が行われました。
  2. 農牧畜業が主要産業であるパラグアイでは,農地拡大や牧草生産のための森林伐採による森林減少が問題となっており,森林保全・管理が喫緊の課題となっていますが,財政不足のため情報管理施設や機材等が整備できず,政府の森林関連情報管理能力は限定的となっています。
  3. この「森林保全計画」は,パラグアイ全土の森林保全・管理を目的として,同国内各地の森林の植生状況の調査,関連基礎情報の収集・分析・管理等の活動に必要な機材等を供与するものです。この計画によって,同国における森林資源情報の収集・分析能力等を強化することにより,同国の森林保全計画の立案,森林面積の維持・拡大等に貢献するとともに地球規模課題である温暖化効果ガスの削減が期待されます。
  4. この案件は鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め,パラグアイと引き続き気候変動分野で連携していきます。

(参考) パラグアイは,面積40万6,752平方キロメートル,人口622万人(08年世銀)一人当たりGNI(国民総所得)は2,180米ドル(08年世銀)。

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