報道発表

イエメン共和国に対する環境・気候変動対策無償資金協力「地方給水整備計画」に関する書簡の交換

平成22年5月17日
  1. 本17日(月曜日)(現地時間同日)、イエメン共和国の首都サヌアにおいて、我が方難波充典駐イエメン国日本大使と先方アブドルカリーム・イスマイール・アル=アルハビー経済担当副首相兼計画・国際協力大臣(H.E. Mr. Abdulkarim Ismail Al-ARHABI, Deputy Prime Minister for Economic Affairs, Minister of Planning and International Cooperation)との間で、15億9,400万円を限度とする環境・気候変動対策無償資金協力「地方給水整備計画」(The Project for Rural Water Supply)に関する交換公文の署名が行われました。
  2. イエメン共和国は乾燥地帯に位置し、水源が限られていることから水道普及率が特に地方部で低く、安全な水へのアクセスが困難な状況に置かれています。このため、住民は雨水等の不衛生な水を飲料水とせざるを得ず、下痢症等の原因となっています。また、女性や子供が過酷な水汲み労働に長時間従事することを余儀なくされています。
  3. 本件は、同国の5州(アル・マハウィット州、サヌア州、ダマール州、イッブ州、タイズ州)において、イエメン側にて既に掘削済みの深井戸を利用した上水施設の整備を行うものです。本件計画により、上水施設を整備することにより、地域の住民が安定的かつ安全な水(1日1人20から40リットル)を利用できるようになることが期待されています。

(参考) イエメンはアラビア半島の南端に位置し、アデン湾を挟んでソマリアと接している中東地域で最も開発が遅れた国のひとつ(一人当たりGNI(国民総所得):950ドル(08年)、アフリカの約半数の国よりも低い値)。面積は55.5万平方キロメートル(日本の約1.5倍弱)、人口2,310万人(08年)。

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