報道発表

ベトナム社会主義共和国に対する円借款3件に関する書簡の交換

平成22年5月14日
  1. 本14日(金曜日)(現地時間同日),ベトナム社会主義共和国の首都ハノイ市において,我が方坂場三男駐ベトナム国大使と先方ヴォー・ホン・フック計画投資大臣 (H.E. Mr. Vo Hong Phuc, Minister of Planning and Investment of the Socialist Republic of Viet Nam)との間で,総額283億8,800万円を限度とする円借款に関する書簡の交換が行われました。
  2. 対象案件の概要

    (1)サイゴン東西ハイウェイ建設計画(第五期)(Saigon East-West Highway Construction Project(V))(140億6,100万円)
    ベトナム最大の都市であるホーチミン市において,同市中央部を流れるサイゴン川の渡河トンネルを含む東西方向の幹線道路(約21km)を建設するものです。

    (2)ホーチミン市水環境改善計画(第三期)(Ho Chi Minh City Water Environment Improvement Project(Ⅲ))(43億2,700万円)
    ベトナム最大の都市であるホーチミン市において,排水網の改修と増設,ポンプ排水施設,下水中継ポンプ場及び下水処理場の建設等を行うものです。本案件は,昨年11月の日本・メコン地域諸国首脳会議で打ち出した「グリーン・メコンに向けた10年」イニシアティブに基づき,実施することとした案件です。

    (3)気候変動対策支援プログラム(第一期)(Support Program to Respond to Climate Change (I))(100億円)
    ベトナムの気候変動対策にかかる政策(緩和,適応能力強化,分野横断的課題への対応)の形成及び実施を政策対話等を通じて支援するものです。本案件は鳩山イニシアティブの一環として,また, 「グリーン・メコンに向けた10年」イニシアティブに基づき,実施することとした案件です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して,コペンハーゲン合意への賛同も表明しているベトナムと引き続き気候変動分野で連携してまいります。
  3. 供与条件

    (1)対象案件:上記2.(1),(2)
      (イ)金  利:年1.2%(一般条件)
      (ロ)償還期間:30年(10年の据置期間を含む)
      (ハ)調達条件:一般アンタイド

    (2)対象案件:上記2.(3)
      (イ)金  利:年0.25%(気候変動対策円借款)
      (ロ)償還期間:40年(10年の据置期間を含む)
      (ハ)調達条件:一般アンタイド

(参考) ベトナムは、面積32万9,241平方キロメートル、人口約8,621万人(2008年、世銀)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)890米ドル(2008年、世銀)。

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