
モンゴルに対する無償資金協力「人材育成奨学計画」及び「淡水資源・自然保護計画」に関する書簡の交換
平成22年5月6日
- 5月4日(火曜日)(現地時間同日)、モンゴルの首都ウランバートルにおいて、我が方城所卓雄駐モンゴル国大使と先方ゴンボジャブ・ザンダンシャタル外交・貿易大臣(Mr. Gombojav ZANDANSHATAR, Minister for Foreign Affairs and Trade)との間で合計10億300万円を限度とする無償資金協力2件に関する書簡の交換が行われました。
- 人材育成奨学計画(the Project for Human Resource Development Scholarship、供与限度額2億4,700万円)は、モンゴルの将来を担う若手行政官等18名を対象に、日本の大学に留学するために必要な学費等を供与するものです。同計画の実施により育成される人材が、将来、各分野で同国の抱える開発課題の解決に貢献するとともに、両国の相互理解、友好関係の構築に寄与することが期待されます。
- 淡水資源・自然保護計画(the Project for Freshwater Resources and Nature Conservation、供与限度額7億5,600万円)は、淡水資源保護を始めとした自然環境・生態系保全を統括する拠点となる、研修、研究施設の整備等を行うために必要な資金を供与するものです。同計画の実施により、自然環境・観光省職員、保護区レンジャー等への研修が効率的に行われ、モンゴル国民に自然環境保護意識の普及啓発が図られることが期待されます。
- 我が国は、1990年代初頭以降、モンゴルに対する最大の支援国として同国の民主化・市場経済化を一貫して支援するとともに、近年では、「総合的パートナーシップ」の構築という共通の目標を掲げ、真に互恵的な経済・通商関係の構築という新たな段階に二国間関係を引き上げるための取り組みを強化しています。今回の案件は、モンゴルにおける環境保全及び人材育成に対する支援であり、経済的互恵関係の強化という外交目標に大きく資することが期待されます。
(参考)
1.モンゴルは、国土面積156.4万平方キロメートル(日本の約4倍)、人口約260万人(2008年)
2.「淡水資源・自然保護計画」実施地域地図(別添)