
イエメン共和国に対する無償資金協力「ノクム道路建機センター機能強化計画」に関する書簡の交換
平成22年4月28日
- 本28日(水曜日)(現地時間同日), イエメン共和国の首都サヌアにおいて,我が方難波充典駐イエメン国大使と先方アブドルカリーム・イスマイール・アル=アルハビー経済担当副首相兼計画・国際協力大臣(H.E.Mr.Abdulkarim Ismail Al-ARHABI, Deputy Prime Minister for Economic Affairs, Minister of Planning and International Cooperation)との間で, 7億700万円の無償資金協力「ノクム道路建機センター機能強化計画)」(The Project for Upgrading and Revitalization of Road Construction Machinery Workshop at Nukum)に関する書簡の交換が行われました。
- イエメンは, 国民の約70%が地方部に居住しており, 国民の社会福祉の普及や経済活動の活性化に道路網の整備が大きな課題となっています。イエメン政府は, 第3次貧困削減経済社会計画の中で, 道路網整備を優先課題と位置づけていますが, 既存の道路建設機械の保守・点検機械の老朽化・陳腐化により,道路建設機械の稼働率が低下しており, 保守・点検機械の更新が道路網整備の課題となっています。
- 本件計画は, イエメンの道路建設機械の保守・点検整備の中枢機関であるノクム道路建機センターに, 保守・点検機械を供与するものであり, これにより, 道路建設機械の稼働率が現在の62%から80%へ向上し, 道路網整備の促進に寄与することが期待されています。
(参考)イエメンはアラビア半島の南端に位置する中東地域で最も開発が遅れた国のひとつ(一人当たりGNI(国民総所得):950ドル(2008年), アフリカの約半数の国よりも低い値)。面積は55.5万平方キロメートル(日本の約1.5倍弱)で, アラビア半島の最高峰ナビ・シュワイブ山(3,760メートル)を有する山がちな地形に人口2,310万人(2008年)が居住しています。