
コートジボワール共和国に対する無償資金協力「森林保全計画」に関する書簡の交換
平成22年4月19日
- 本19日(月曜日)(現地時間同日)、コートジボワール共和国のアビジャン市において、我が方岡村善文駐コートジボワール国大使と先方カク・ジェルベ・ジャン・マリー外務・アフリカ統合大臣( H.E. Mr. KACOU GERVAIS Jean-Marie, Minister of Foreign Affairs and the African Integration of the Republic of Côte d'Ivoire)との間で、15億円の無償資金協力「森林保全計画(the Forest Preservation Programme)」に関する書簡の交換が行われました。
- コートジボワールにおいては、近年森林伐採の進行による森林資源の減少が続いており、特に、最大都市アビジャン市では、工業地区の拡大、生活排水の流入等により、森林の植生の破壊、地下水源の汚染などの危機にさらされています。そのため、植林や技術協力等を通じた森林保全の取組が急務となっていますが、同国政府の財政は赤字であるため、効果的な施策は講じられていません。「森林保全計画」は、森林資源情報の収集・分析体制等を強化し、同国森林開発公社職員等への研修を実施することなどを通じ、同国の森林分野における気候変動対策を向上させるために必要な資金を供与するものです。
- この協力は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において我が国が表明したアフリカ諸国の気候変動対策における取組への協力の強化を具体化するものであるとともに、鳩山イニシアティブの一環として実施する案件です。我が国としては、全ての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同を表明しているコートジボワールと引き続き気候変動対策で連携していきます。
(参考)
コートジボワール共和国は、アフリカ西部に位置し、面積約32.24万平方キロメートル、人口約2,010万人(2009年)、1人あたりのGNI(国民総所得)880米ドル(2009年)。