
ケニアに対する無償資金協力(「第二次西部地域県病院整備計画」)に関する書簡の交換
平成22年3月19日

- 本19日(金曜日)(現地時間同日)、ナイロビにおいて、我が方岩谷滋雄駐ケニア国大使と先方ウフル・ケニヤッタ副首相兼財務大臣(Hon. Uhuru Kenyatta, E.G.H., M.P., Deputy Prime Minister and Minister for Finance)との間で、2,700万円を限度とする無償資金協力「第二次西部地域県病院整備計画(the Project for Improvement of District Hospital in the Western Region of the Republic of Kenya(PhaseII)」に関する書簡の交換が行われました。
- ケニアの保健分野の状況は、妊産婦死亡率が560人/10万人、乳児死亡率が79人/1,000人と、他の東部アフリカ諸国と同様、世界で最も劣悪なレベルにあります。中でも西部地域では、マラリア、結核、HIV/AIDS等の感染症が蔓延しており、乳幼児死亡率が133人/1,000人と高率を記録しています。
- 本件計画は、西部地域の保健医療サービス向上のため、その拠点となる病院を整備することを目的としています。本件計画を通じて、地域保健医療サービスの中核となる県病院の機能が強化され、より効率的な地域保健医療の提供に寄与することが期待されています。
- 我が国は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、保健分野での支援を表明しており、本件協力はその支援策を具体化するものです。
(参考) ケニア共和国はアフリカの東部に位置し、面積約58万平方キロメートルを有し、人口は約3,750万人(世銀、2008年)、一人当たりGNI(国民総所得)は約770米ドル(世銀、2008)。