報道発表

ジブチ共和国に対する無償資金協力に関する書簡の交換(「気候変動による自然災害対処能力向上計画」)

平成22年3月17日

/mofaj/press/release/logo/ticado.jpg

  1. 本17日(水曜日)(現地時間同日)、ジブチの首都ジブチ市において、我が方能化正樹在ジブチ国大使と先方マハムッド・アリ・ユスフ外務・国際協力大臣(Mr. Mahmoud Ali Youssouf, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation of the Republic of Djibouti)との間で、5億円の無償資金協力「気候変動による自然災害対処能力向上計画」(Programme for the Improvement of Capabilities to cope with Natural Disasters caused by Climate Change) に関する書簡の交換が行われました。
  2. ジブチは高温で乾燥した厳しい気候であり、年間降雨量は150mm程度にすぎません。ジブチ国内の河川は、年に数回ある降雨の後のみ水の流れる枯れ川(ワジ)であり、人々は地下水や雨水を利用して生活していますが、干ばつの影響により、特に同国に多く居住する遊牧民にとって、水の確保は深刻な問題になっています。本案件では、貴重な降雨を貯水池に集水して、主に農業や家畜用飲料水として利用できるようにするため、ジブチ政府に対し、貯水池等建設に必要な資機材を購入するための資金を供与するものです。
  3. 我が国は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国の水と衛生や環境・気候変動分野での取組みを支援していくことを表明しており、今回の協力は、これらの取組を具体化するものです。また、この協力は、鳩山イニシアティブの一環として実施する協力です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同も表明しているジブチと引き続き気候変動分野で連携していきます。
  4. この協力は、ソマリア沖海賊対策のために派遣されている自衛隊が拠点を置くジブチと我が国との二国間関係の強化にも資するものです。

(参考) ジブチは、面積約2.3万平方キロメートル、人口85万人(2008年、世銀)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)1,130米ドル(2008年、世銀)。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る