報道発表

タジキスタン共和国に対する無償資金協力に関する交換公文署名式(「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」)

平成22年2月4日
  1. 本4日(木曜日)(現地時間同日)、首都ドゥシャンベにおいて、我が方中山喜弘在タジキスタン国臨時代理大使と先方ハムラーハン・ザリフィ外務大臣(Mr. Hamrokhon Zarifi, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Tajikistan)との間で、4億5,000万円を供与額とする環境プログラム無償資金協力「太陽光を活用したクリーンエネルギー導入計画」(the Project for Introduction of Clean Energy by Solar Electricity Generation System)に関する交換公文の署名式が行われました。
  2. タジキスタン共和国は、豊富な水資源により中央アジア最大の水力発電量を誇っていますが、冬季は河川の凍結により電力不足となります。また、旧ソ連時代の老朽化した電力設備を使用しているため、電力供給が不安定となり、停電も発生しています。このような状況を改善するため、同国は、エネルギー供給資源の多様化によって電量供給を安定化させる政策を掲げており、その一貫として、地球温暖化ガス排出量を抑制する再生可能エネルギーの導入を推進しています。
  3. 本件計画は、タジキスタン共和国の首都であるドゥシャンベ市の2つの病院に対し、系統連系型の太陽光発電装置を設定し、既存の電力系統に連系するための資機材を供与するとともに、機材の運営・維持管理のための技術指導を行うものです。本件協力により、我が国の優れた環境関連技術が、タジキスタン国民に広く紹介されるとともに、太陽光発電システム運営の技術者養成と運転実績の蓄積が進むことで、太陽光発電の普及促進に貢献することが見込まれます。

(参考) タジキスタン共和国は、中央アジアに位置する内陸国であり、面積約14.3万平方キロメートル(日本の約4割)、人口約680万人(2008年:国連人口基金)、一人当たりGNI(国民総所得)は600米ドル(2008年:世銀)。

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