
コンゴ共和国に対する国際連合児童基金(ユニセフ)を通じた無償資金協力「コンゴ共和国における小児感染症予防計画」に関する書簡の交換
平成22年1月27日

- 本27日(水曜日)(現地時間同日)、コンゴ共和国の首都ブラザビルにおいて、我が方加藤基駐コンゴ共和国大使(ガボンにて兼轄)と先方マリアンヌ・フラッシュ・ユニセフ駐コンゴ共和国事務所代表(Ms. Marianne FLACH, UNICEF Representative in the Republic of Congo)との間で、1億5,900万円を限度とする一般プロジェクト無償資金協力「コンゴ共和国における小児感染症予防計画(the Project for Infectious Diseases Prevention for Children in the Republic of Congo)」に関する書簡の交換が行われました。
- コンゴ共和国の保健医療事情は、長期に亘る内戦や経済の疲弊等により、他の開発途上国と比較しても劣悪であり、コンゴ共和国政府は保健医療体制の整備構築に努めています。
- 本件協力は、ユニセフを通じて、コンゴ共和国において5歳未満児、乳幼児、妊産婦の主たる死亡要因となっているマラリア対策のため、同国全土の地域保健施設にて、抗マラリア薬、貧血改善剤、下痢症罹患時の治療薬等の配布するために必要な資金を供与するものです。
- 本件協力の実施により、2011年末までにコンゴ共和国全国において、(1)全小児の25%(18万5,000人)の小児がマラリア感染時に24時間以内に治療を受けうる体制を確立し、マラリアによる死亡率を約30%低下させること(7,000名から8,000名の救命)、(2)全小児の60%(44万4,000人)の小児(5歳未満児)が下痢症を起こした際に救命薬投与を受けうる体制を確立し、下痢症による死亡率を約30%低下させること、が可能となります。
- 我が国は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)等において、アフリカ諸国の保健分野における取組への協力の強化について表明しており、本件協力はその支援策の一つです。
(参考) コンゴ共和国は、面積約34.2万平方キロメートル、人口370万人(2007年)、人口1人当たりのGNI(国民総所得)は1,540米ドル(2007年)。