
中東における実験科学及び応用のための放射光国際センター(SESAME)へのオブザーバー参加
平成21年6月8日
- 6月8日(月曜日)、日本政府は、「中東における実験科学及び応用のための放射光国際センター(SESAME:International
Centre for Synchrotron -Light for Experimental Science and Applications
in the Middle East)規程」の受諾通告書をパリにおいて国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長に寄託しました。
- SESAMEは、ヨルダンに国際共同研究施設を設立し、科学技術先進国がオブザーバーとして参加し、中東地域を中心に同地域内外の科学者による放射光関連の研究及び科学協力を推進するために設けられた国際機関です。
- 日本は、放射光及び関連科学の分野で世界最先端の研究実績を有しており、この規程を受諾し、オブザーバーとしてSESAMEに参加することは、日本の国際科学協力の推進に資することに加え、日本の関連研究の発展や中東地域諸国との協力関係強化の観点からも有意義です。
- 6月8日現在、SESAMEには、加盟者として9の国等(バーレーン、キプロス、エジプト、イラン、イスラエル、ヨルダン、パキスタン、パレスチナ自治政府及びトルコ)、オブザーバーとして11か国(日本、米、英、露、仏、独、伊、ポルトガル、スウェーデン、ギリシャ及びクウェート)が参加しています。
(参考)規程作成の経緯
SESAMEは、ユネスコが関与する形で検討が重ねられた構想を基に、2002年の第164回ユネスコ執行委員会において、ユネスコが賛助する機関として設立することが承認された国際機関である。この規程は、2003年に開催された第1回SESAME理事会において承認され、2004年4月に発効した。