
日豪外相会談
平成21年4月17日
中曽根外務大臣は、17日午前11時55分より約20分間、訪日中のスミス豪外相との間で日豪外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- パキスタン支援国会合及びパキスタン・フレンズ閣僚会合
中曽根大臣から、本件会合にスミス外相が出席したことに感謝しつつ、パキスタンの安定はアフガニスタンや地域全体の平和と安定に直結するので極めて重要であると述べ、豪州による支援を評価しました。これに対し、スミス外相から、日本による本件会合主催に謝意を表しつつ、豪は今回支援額を倍増することを提案する予定であり、パキスタンの経済・安全保障に対する強い支持の表れである旨述べました。両大臣は、地域の安定に向け、協力していくことで一致しました。
- 北朝鮮
中曽根大臣から、先般の日豪外相電話会談にも触れつつ、その後、強い内容の安保理議長声明を発出できた、今後、制裁委における作業も踏まえ、各国が安保理決議第1718号を厳格に実施していくことが重要と述べました。これに対し、スミス外相から、豪は本件問題について日米韓の立場を支持し、議長声明が強い内容となったことを歓迎する、豪は安保理決議第1718号を完全に実施しており、国際社会にも強く実施を求めたい旨述べました。また、中曽根大臣は、引き続き、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向け豪の理解と協力を要請し、スミス外相からこれを支持する旨述べました。
- 捕鯨問題
スミス大臣から、捕鯨問題については、引き続き懸案解決に向け二国間及びIWCで精力的に協議していきたい旨述べました。中曽根大臣から、右に同意しつつ、捕鯨問題が両国の良好な二国間関係を阻害しないよう、引き続き互いに努力していくことが重要である旨述べました。