世界が報じた日本
海外主要メディアの日本関連報道
2月11日~17日
最近の海外主要メディアにおける日本関連報道の中からいくつか紹介いたします。メディア側から予め承認が得られたものの中から選んで掲載しています。転載・複製を禁じます。詳細はリンクから原文をご参照願います。
掲載日:
8日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ジョン・ケスラー(評論家)
私は,須永和男駐アトランタ総領事と出会い,後日公邸へ招待された。公邸では,素晴らしい料理の後に,料理の神童,村上龍祐氏が現れた。1月の第1週に再び村上氏は私を公邸のキッチンに招いてくれた。彼は,新年会のため新年の幸運を祈り食される伝統的な日本料理"お雑煮"の準備をしていた。出汁からはじまり,成長が早く活力をもたらすことから縁起物とされる筍,両脇をカットされ長寿のシンボルである亀の形に見える椎茸,幸運の色である人参と大根,新たな門出を祝う扇形に切られたかまぼこ,そして最後に餅を加えた。その後,村上氏は,西洋の食材と日本人の感性を融合させた前菜に取りかかった。私は,キッチン・テーブルで,村上氏の家族と緑茶を飲みながら,新年をお祝いした。
掲載日:
9日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
マフムード・カイシー・バグダッド大学文学部歴史学科教授(寄稿)
日本のアラブ諸国に対する政策は,アラブ世界が不安定な時期であった際も,1973年以降不変のものであった。日本は,アラブ諸国に対し,財政的支援,技術支援,経済援助,パレスチナ問題への支援を提供してくれてきた。日本は常にアラブ諸国,とりわけイラクと,中立的な関係を維持するよう努めた。民主化移行期にあるイラクの経済発展のための支援をしてきた。日本は,その地理的条件から中東地域における複雑な問題を回避することができる。しかし日本は,日本が達成したように中東地域にも平和と安定を達成するため,中東地域における問題の解決に貢献しなければならないという意思を持ってくれている。この観点から,安倍首相はスピーチにおいて,諸課題解決に向け日本は中東諸国とともにあるという日本の立場を表明した。アラブ諸国の指導者達は,国づくりにおいて日本から多くのことを学ぶべきである。
掲載日:
11日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ヤン・ルソー記者(東京発)
安倍総理が規制改革の目玉として据えていた農協改革が9日決着し,全国農業協同組合中央会 (JA全中)の解体が進められる運びとなった。今後JA全中は地域農協に対する監査・指導権を失い,地域農協が独自に戦略を規定することができるようになる。政府は今後更なる農業改革を進める見通しだ。日本はこれまで,環太平洋連携協定(TPP)締結に強く反対するJA全中のため,農業市場の開放を躊躇し,自由貿易地域の構築を妨害していると非難されてきたが,今回の決着でTPP交渉に弾みがつくであろう。
掲載日:
11日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ヤン・ルソー記者(東京発)
安倍総理は9日,来日中のタイのプラユット首相と会談し,タイが早期に民政復帰することを期待すると述べた。タイは日本企業にとっていまや東南アジアの最も重要な拠点であり,日本の東南アジアでの戦略にとってカギとなるパートナーとなっているからだ。日本はタイとの関係が冷却すれば,タイが中国に接近することを懸念している。
掲載日:
12日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
マレーシア工科大学アズミ・ハッサン教授(寄稿)
日本は,アジア太平洋地域において影響力のある国の一つと見なされているものの,韓国,北朝鮮,中国等の近隣諸国と同等の軍事力は有していない。「ISIL」により日本人2名が拘束,殺害されたことで,憲法9条改正のモメンタムを得た。安倍総理が憲法改正の動きを再び活発化させる動きを見せており,日本国民も,憲法の枠組みにより自衛隊を派遣できなかったことが日本人人質2名の殺害につながったと感じている。日本が憲法9条を改正した場合,アジア太平洋地域の地政学に大きな影響を及ぼす。その場合,米国はより強力な同盟国を得ることになり,中国は反発し,ASEAN諸国は日本の動向を注視するようになるだろう。
掲載日:
17日付:
媒体名(国名):
執筆者(発信地):
ジョナサン・ソーブル記者(東京発)
月曜日の政府のデータによると,日本経済は2014年末から再び拡大を始めた。最近では何度目かの低迷かと思われたが,2四半期という最も短い低迷となった。しかし回復は予想以上に中途半端で,経済は依然として根本的に腑弱であるとの懸念を払拭するほどではない。アベノミクスの下で,昨年の低迷は驚きでもあり懸念ともなった。消費増税が予想以上に消費者を打撃し,安倍総理の刺激策が問われた。月曜日の報告では,12月までの四半期で消費と企業投資が伸び,輸出も伸びたが住宅投資は下がり続けている。