外務副大臣・外務大臣政務官
岸信夫外務副大臣のイラン・イスラム共和国訪問(概要)

平成26年6月17日

英語版 (English)

  • ザリーフ外相との会談
  • ラリジャニ国会議長との会談
 6月9日から11日まで,岸信夫外務副大臣はイラン・イスラム共和国を訪問し,ザリーフ外務大臣,ラリジャニ国会議長,エブテカール副大統領兼環境庁長官等と会談したところ,概要は以下のとおりです。

1.ジャヴァード・ザリーフ外務大臣との会談(11日11時30分から約1時間15分間)

(1)日・イラン関係
(ア)岸副大臣は,本年3月以来の再会を嬉しく思うと述べつつ,ローハニ政権発足後,日・イラン間のハイレベルの政治交流が一層活発化していることに言及し,安倍総理発ローハニ大統領宛親書を手交しつつ,日・イラン関係を一層強化したいとの安倍総理のメッセージを伝えました。
 その上で,経済や文化等の分野での交流の促進に向けて,良く連携していきたいと述べました。
(イ)これに対し,ザリーフ外相は,本年3月に安倍総理と岸田大臣にお会いできたことは光栄であり,今回安倍総理の弟である岸副大臣がイラン訪問されたことを嬉しく思うと述べるとともに,安倍総理とローハニ大統領との間の信頼関係に基づいて,両国関係を一層強化できるよう努力していきたいと述べました。
 ザリーフ外相は,日・イラン経済関係について,イラン市場において日本企業が得ている信頼を維持・強化するために,日本の対イラン投資が早期に拡大することへの強い期待を表明するとともに,日本企業及び金融機関の活動を後押しするため,日本政府に積極的な役割を果たしてほしいと述べました。
(2)イランの核問題
(ア)岸副大臣は,核問題の最終合意に向けた交渉が大詰めであり,ザリーフ外相が最終合意に向けて真摯に取り組んでいることに敬意を表しつつ,今回の交渉で合意に至るよう,イランが最大限の努力を払うことを期待すると述べました。また,日本は「共同作業計画」の第1段階の措置を着実に実施してきていると述べました。岸副大臣は,これまでの日・イラン外相会談で岸田外務大臣から働きかけを行ってきた,IAEA追加議定書の迅速な批准・厳格な実施等につき,イランの積極的な取組を求めました。さらに,二国間関係は発展の潜在力を活かしきれていないが,核問題が最終的に解決された暁には,両国の経済関係が飛躍的に発展することを確信すると述べました。
(イ)これに対し,ザリーフ外相は,第1段階の措置の実施にあたっての日本の貢献に感謝すると述べた上で,最終合意に向けて核交渉が難しい局面を迎える中で,交渉の現状及び見通しについて詳細な説明を行いました。また,イランとして最終合意に至るよう政治的威信をかけてできることの全てを行っている旨述べました。
(ウ)これに対し,岸副大臣より,最終段階の措置の履行についても積極的な役割を果たす用意があると述べました。
(3)また,会談終了前に岸副大臣からザリーフ外務大臣に対し,ザリーフ外務大臣の名前入りのFIFAワールドカップ・ブラジル大会日本代表ユニフォームを贈り,同大会における日・イラン両チームの活躍に向けてエールを送り合いました。

2.アリー・ラリジャニ国会議長との会談(9日15時から約30分間)

  • (1)冒頭,岸副大臣から,本年5月に国会議長に再選されたことに祝意を述べつつ,日・イラン関係の一層の強化は安倍総理の関心事項でもあり,これまでのハイレベル政治交流のフォローアップを行い,二国間関係を更に前進させたいと述べました。また,両国間の信頼関係を深める上で,国民を代表する議会間の交流は重要であるとしつつ,昨年9月の高村総理特使(日・イラン友好議連会長)のイラン訪問や,同11月に岸田大臣がイラン訪問した際にラリジャニ議長と会談したことに言及しながら,今後の議会交流の一層の進展に対する期待を述べました。
     これに対し,ラリジャニ国会議長は,岸副大臣のイラン訪問を歓迎すると述べた上で,長い歴史を持つ日・イラン二国間関係は重要であり,岸副大臣のイラン訪問を契機として,経済的関係のみならず政治的関係についても更に増進していくことを期待している,また,今後の議会交流の一層の進展も重要であり,日・イラン友好議連を通じて様々な議論が行われることに対する期待を述べました。
  • (2)また,岸副大臣から,イランの核問題をめぐる今次交渉で合意に至るよう,イランにより最大限の努力が払われることを期待すると述べつつ,問題解決に向けたラリジャニ国会議長の支援を求めました。 これに対し,ラリジャニ国会議長は,現在行われているEU3+3との政治的な話し合いを通じて解決できると考えている,イランは核兵器の獲得を求めることはない,イランは,日本と同様に原子力の平和的利用ができることを望んでいると述べました。また,最終合意に至った後に,日本が引き続き積極的な役割を果たすことへの期待を述べました。

3.マースーメ・エブテカール副大統領兼環境庁長官との会談(9日16時30分から約50分間)

  • (1)岸副大臣は,本年4月以来の再会を喜びつつ,は安倍総理の強い関心事項でもある日・イラン関係の強化の中でも,環境協力は日・イラン首脳会談で一致した両国間協力の一つであり,エブテカール副大統領訪日の際に両国間で署名された協力覚書を踏まえ,環境協力を着実に実施していく考えであると述べました。また,オルミエ湖保全に向けた日本政府の支援について説明しました。
     これに対し,エブテカール副大統領兼環境庁長官は,岸副大臣の訪問が両国関係に良い影響を与えることを期待しているとしつつ,両首脳の強い意思が特に環境をはじめとする様々な分野に影響しており,これが具体的な成果に結びつくことを期待すると述べました。また,オルミエ湖保全に対する日本の支援は,イラン国民の日本に対する良い評価につながっていると述べ,その他,水,大気汚染,地球温暖化等について意見交換を行いました。
  • (2)エブテカール副大統領兼環境庁長官は,先般の訪日時の安倍総理表敬の際のやりとりを踏まえ,日・イラン間の女性交流を積極的にしたいと述べました。これに対し,岸副大臣から, エブテカール副大統領が社会で貢献する女性の役割を高めてきたことに勇気づけられていると述べ, 昨年9月の国会総会における安倍総理の女性に関するスピーチを紹介しつつ,日・イラン間の女性交流の活性化はすばらしいと述べました。

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