談話
レバノンにおける新内閣の組閣について(外務報道官談話)
平成26年2月17日
1 我が国は,15日,タンマーム・サラーム首相(Mr. Tammam Salam, Prime Minister of Lebanon)を首班とする新内閣が発表されたことを歓迎するとともに,レバノン各派が対話と協議を通じて新内閣樹立に至ったことを評価します。
2 我が国は,レバノンが新しい内閣の指導の下,その政治的安定と治安を確固たるものとし,経済的な発展を実現することを期待します。
3 また,我が国は,シリア情勢の改善,包括的な中東和平を始めとする中東地域の安定に向け,レバノン及び国際社会と連携して積極的に貢献してまいります。
(参考)レバノン政治情勢
1 2013年3月,ナジーブ・ミーカーティー首相が辞任し,同年4月にタンマーム・サラーム氏が国会の大多数の支持を得て首相に指名されたが,閣僚ポストの配分等を巡って「3・8勢力」と「3・14勢力」が対立し合意に至らず,その後約10か月の間,新内閣は組閣されてこなかった。
2 2014年2月15日,ミーカーティー内閣の総辞職を承認し,サラーム次期首相を正式に首相に任命するとともに,サラーム内閣の新閣僚を任命する大統領令が発出された。
3 サラーム新内閣は,その閣僚が全ての政治勢力(「3・8勢力」,「3・14勢力」及び中道勢力)から各々8人ずつが選出された「挙国一致内閣」となった。
4 レバノンは隣国のシリアと歴史的に関係が深い。シリアからの難民は近隣諸国の中で最大(2014年2月現在,92.7万人)。