岸田外務大臣
日EU外相会談及びワーキング・ディナー(概要)

平成25年10月28日

  • 日EU外相会談及びワーキング・ディナー(1)
  • 日EU外相会談及びワーキング・ディナー(2)
 10月28日(月),18時05分から約2時間弱,飯倉公館において,岸田文雄外務大臣は,訪日中のキャサリン・アシュトン外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長(Ms. Catherine Ashton, High Representative of the Union for Foreign and Security Policy, Vice-President of the European Commission)と協議及びワーキング・ディナーを行ったところ,概要は以下のとおりです。なお,アシュトン上級代表は10月31日(木)に広島県を訪問される予定です。

主な成果

1.次回定期首脳協議を11月19日に東京で開催することを確認。
2.定期首脳協議では,(1)安全保障面における関係強化,(2)経済面における関係強化,(3)「グローバルな利益」の増進を推進することを確認。
3.イランをはじめとする中東情勢,東アジア情勢について引き続き緊密に連携することを確認。


協議の概要

1.冒頭発言
(1)岸田大臣から,基本的価値を共有するEUとの協力関係を重視している旨述べ,日EU定期首脳協議を来月に控えた今回の時宜を得た訪日と,滞在中の広島訪問を歓迎しました。
 これに対し,アシュトン上級代表から,日本を訪問し,岸田大臣と日EU関係の将来について意見交換することができて喜ばしい,今後の日EU関係について自分は野心的であり,経済連携協定(EPA)や戦略的パートナーシップ協定(SPA)他,多くのことをなし得ると考えている,11月の日EU定期首脳協議が今後の日EU関係の方向性を示す場となる旨述べました。

2.日EU協力の展望
(1)安全保障面における関係強化
 岸田大臣から,日本は,戦後68年間平和国家として歩んできており,今後もこうした日本の歩みは変わらない,国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場から,地域・国際社会の平和と安定に積極的に貢献していく考えであるとし,国家安全保障会議(NSC)の設置や国家安全保障戦略(NSS)の策定,集団的自衛権の行使に関する検討について説明しました。また,日EU間で,ソマリア沖海賊対策,サイバー分野,宇宙,テロ対策等,様々な分野で協力を深めていきたい旨述べました。
 これに対しアシュトン上級代表から,日本の新しい安全保障戦略に関し,多くの人が大きな関心を持っている,日本が安全保障の提供者として世界及び地域に貢献しようとする中で,安全保障戦略の策定は重要且つ時宜を得たものである,日本が関係諸国に対して丁寧に説明していることを評価,岸田大臣から言及のあった分野において日EU協力を推進する機会ともなる旨述べました。

(2)経済面における関係強化
 岸田大臣から,アベノミクスの実行による日本経済の再生を通じ世界に貢献していく旨述べ,包括的且つ高いレベルのEPAの早期妥結に向け着実に取り組んでいきたいと強調しました。
 これに対しアシュトン上級代表から,アベノミクス,特に第3の矢である成長戦略に欧州でも多くの関心が集まっている,EPAに関しては,可能な限り包括的な協定を結ぶべく,野心的に取り組むことの必要性について同意する旨発言がありました。

(3)「グローバルな利益」の増進
 岸田大臣から,日EUが「グローバルな利益」の増進で協力していくことが重要であり,
宇宙行動規範の策定や気候変動等の分野で協力していきたい旨述べました。
 これに対しアシュトン上級代表から,EU各国首脳にとり,日本は経済,安全保障,グローバルな利益のために協力するnatural partner(自然なパートナー)である,あらゆる機会を捉えて協力を強化すべきであり,宇宙,サイバーといった国際社会の課題や地域情勢においても協力を強化すべきである旨述べました。

3. 地域情勢
(1)イラン
 アシュトン上級代表から,EU3+3への日本の支持に謝意が表明され,EU3+3の取組の現状について紹介がありました。これに対し,岸田大臣から,日本はイランとの伝統的友好関係を活かし,国際社会と連携しつつ,イランに具体的な行動を取るよう働きかけを継続する旨述べ,引き続き緊密に協力することを確認しました。

(2)その他
 この他,両外相は,東アジア情勢,エジプトや中東和平,対ロシア関係等についても意見交換を行いました。

4. 結語
会談の最後に,両外相は,次回定期首脳協議を11月19日に東京で開催することを確認しました。

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