9月7日(火曜日)正午(ベルリン時間。日本時間同日午後7時)から約1時間半,ドイツ(ベルリン)を訪問中の岡田外務大臣は,ヴェスターヴェレ独外相兼副首相とワーキング・ランチ形式にて会談を行い,核軍縮・不拡散,日EU・EPA,安保理改革等を中心に意見交換を行いました。概要は以下のとおりです。
1.二国間関係
- (1)ヴェスターヴェレ外相より,本年1月の訪日時の外相会談及び今次岡田大臣訪問に対する謝意表明がなされました。
- (2)岡田大臣より,今回が3回目の会談であり,来年の日独交流150周年(注)に向け,核軍縮・不拡散,日EU・EPA,安保理改革といった重要外交アジェンダの実現に向け更なる弾みをつけたい旨述べました。
- (3)両外相は,両国の共通課題,国際的諸課題に対する両国の協力関係を一層緊密化していくことで一致しました。
(注)2011年は1861年の日・プロイセン修好通商条約調印から150周年。
2.核軍縮・不拡散
- (1)岡田大臣より,4日,日独両国による2回目の共同投稿(注)がウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されたことは喜ばしく,「核兵器のない世界」実現を推進すべく,国際的な議論をリードしていきたい旨述べ,国連総会に際して日豪が共催する核軍縮・不拡散に関する外相会合にドイツが参加するよう要請しました。
(注)1回目の共同投稿は5月5日付朝日新聞及びツァイト紙オンライン版,2回目は9月4日に掲載。
- (2)ヴェスターヴェレ外相は,大臣から要請のあった外相会合にドイツが参加することを表明しつつ,ドイツとしても積極的な貢献を行っていきたい旨述べました。
- (3)両外相は,「核リスクの低い世界」実現を推進する新たなグループの中心的メンバーとして緊密に連携していくことで一致しました。
3.日EU・EPA
- (1)岡田大臣より,日EU・EPAは,価値観を共有する日EUの将来のあり方に関わるものである旨述べ,来年の日EU定期首脳協議でEPA交渉開始に合意したいとの日本側の要望,日EUの非関税措置を含むEU側の要望に前向きに取り組む我が国の方針を伝えました。
- (2)ヴェスターヴェレ外相より,独はEUにおいて,日EU・EPA推進について協力する用意があるが,日EU双方に解決すべき課題がある,2011年の日独交流150周年という好機を活かしつつ,推進していきたい旨述べました。
- (3)両外相は,日EU間の経済連携の重要性についての認識を共有し,実現に向け緊密に協力していくことで一致しました。
4.安保理改革
両外相は,安保理改革は,国連を強化するためのグローバルガバナンスに関わる問題であるとの認識を共有し,早期に改革の実現を図るべく,日独両国で協力していくことで一致しました。
5.その他
- (1)両外相は,中国経済情勢や中国進出外国企業の直面する諸課題についての認識を共有しました。
- (2)イランの核問題に関し,ヴェスターヴェレ外相より,日本による追加的措置に対する謝意が表明されました。
- (3)この他,アフガニスタンにおける日独両国の連携等について意見交換が行われました。

