ODAと地球規模の課題

国連気候サミット 安倍総理スピーチ(プレナリー・セッション)

於:国連経済社会理事会議場

平成26年9月23日

英語版 (English)

議長,
御列席の皆様,
 
7年前,私は「美しい星:クールアース」の概念を提唱し,2050年の温室効果ガス半減を世界の目標とするよう提案しました。そして昨年には,新たな戦略「アクションズ・フォー・クールアース」を作りました。私は,気候変動に対する行動を提案し,実践してきました。
 
皆さん,地球温暖化は,疑いのない事実です。行動を起こしましょう。私も,今日は美しい星のために,日本の新たな行動を紹介します。鍵は,(1)途上国支援,(2)技術革新と普及,(3)国際枠組みへの貢献の3つです。
 
まず,途上国支援です。日本は昨年初めから3年間で約160億ドルの支援を約束しましたが,これをたった一年半あまりで達成しました。日本は約束を守ります。そして今回新たに,3年間で,気候変動分野で1万4千人の人材育成を約束します。さらに,「適応イニシアチブ」を立ち上げ,途上国の対処能力を包括的に支援します。
 
7月,私は日本の総理として初めてカリブ地域を訪問し,小島嶼国特有の脆弱性に配慮する必要性を肌で感じました。支援では,特に島国を重視します。カリブ訪問時に立ち上げた広域支援プロジェクトが一例です。さらに,気候変動にも深く関係する防災では来年3月,仙台で第3回国連防災世界会議を開催します。是非ご参加いただきたいと思います。
 
次は技術の革新と普及です。イノベーションは2050年世界半減への鍵です。日本は,そのエネルギー効率を世界最高水準に導いた技術革新を今後も推進するとともに,世界の産官学の英知を結集する国際フォーラムとして「ICEF」の第一回を来月,東京で開催します。また,省エネルギーの国際的なハブを東京に設置するとともに,署名国が12か国に至った二国間クレジット制度を着実に実施し,優れた技術を国際社会に広め,世界の削減に貢献します。さらに,温室効果ガスの排出量を監視・検証する衛星を打ち上げ,データを世界規模で相互活用します。
 
最後は,将来の国際枠組みです。2015年は,人類が美しい星へと向かう岐路です。全ての国が参加する枠組みが必要です。日本は,COP19の決定も踏まえ,約束草案を出来るだけ早期に提出することを目指します。また,緑の気候基金については,その受け入れ体制など必要な環境が整った際に,日本としても応分の貢献をするべく,検討を進めています。
 
以上が日本の新たな「行動」です。日本は3年前の震災と原発事故を乗り越え,低炭素社会のモデルとして,美しい星のために行動を続けていきます。
 
御清聴ありがとうございました。


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