外務省は、NGOの専門性の強化、能力構築のためNGO自身の企画、実施による「NGO研究会」と称される企画を毎年実施しています。
今回は、本年度活動を行っている3本のNGO研究会のうち、「NGOの保健分野における国際機関との連携」によるシンポジウムのご案内をお伝えします。
「三大感染症克服に向けた新たな官・民・市民社会パートナーシップの挑戦」
11月17日(土曜日)午後1時30分~4時半(1時15分開場)
キャンパス・イノベーションセンター 国際会議室
外務省
●「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(世界基金)」は、HIV/AIDS・マラリア・結核と闘う新しい官・民・市民社会のパートナーシップです。2002年の設立から5年、いまやHIV/AIDS対策資金の2割、結核・マラリア対策資金の6割強を担う主要な資金メカニズムとなりました。
● 三大感染症の当事者を含む市民社会は、中央レベルでのガバナンスから、現場でのプロジェクトの実施まで、世界基金の意思決定プロセスや事業の対等なパートナーとしての位置を占めています。プロジェクト実施の評価において、市民社会・NGOは、政府機関や国連機関よりもよい実績を上げています。また、理事会での世界基金のポリシーの策定において、市民社会は強いリーダーシップを持っています。
● 三大感染症の解決のために、世界基金とNGO・市民社会はこれまでどう連携してきたのか、また、今後、何ができるのか。クリストフ・ベン・世界基金事務局渉外ディレクターと、世界基金理事会の先進国NGO代表理事、途上国NGO代表団および三大感染症の当事者代表団メンバーをパネリストに迎えて討議します。三大感染症の克服に向けた国際機関とNGOの連携に関心のある皆さまのご来場をお待ちしています。
※モデレーター:樽井正義氏(エイズ&ソサエティ研究会議副代表)
● 現在、世界は「HIV/エイズの予防・ケア・治療への普遍的アクセス」を2010年までに実現するために、努力を続けています。UNAIDSは世界のHIV/エイズの動向をモニターしながら、国レベル・地域レベルで、この病気と有効に闘うための計画の策定と実行に取り組んでいます。NGO・市民社会も、途上国・先進国それぞれの現場で、「普遍的アクセス」の実現のために取り組んでいます。
● 「普遍的アクセス」の実現のために、UNAIDSとNGOは連携して何ができるのか。UNAIDSから、パートナーシップ・渉外局長のエル=ハッジ・アマドゥ・サイ氏が基調報告を行います。また、日本からはアフリカでのプロジェクトの実施、アジア・太平洋のHIV陽性者運動、国際的なアドボカシーに取り組んできた3名のパネリストが語ります。Q&Aセッションも設けます。HIV/エイズの克服に向けた国際機関とNGOの連携に関心のある皆さまのご来場をお待ちしています。
■ 参加確認票■ ngo.kenkyukai@gmail.comまで