モンテネグロ
日・モンテネグロ首脳会談及びワーキング・ランチ
令和7年5月28日


5月28日、午前11時40分頃から約30分間、石破茂内閣総理大臣は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のナショナルデー行事に出席するため訪日中のミロイコ・スパイッチ・モンテネグロ首相(H.E. Mr. Milojko Spajić, Prime Minister of Montenegro)と会談を行うとともに、引き続き、午後0時15分から約50分間、ワーキング・ランチを行ったところ、概要は以下のとおりです。
なお、会談は、通訳を介さずに日本語で行われました。
1 冒頭
- 石破総理大臣から、国費留学生として日本に留学経験のあるスパイッチ首相の訪日を歓迎し、NATO加盟国であり、価値・原則を共有する重要なパートナーであるモンテネグロとの良好な二国間関係を発展していきたい旨述べました。
- これに対して、スパイッチ首相は、今回の訪日を通して両国の友好関係に新たな段階を開きたい、モンテネグロは法の支配や民主主義といった価値を日本と共有しており、自由で開かれた国際秩序を目指す日本のビジョンを支持している旨述べました。
2 二国間関係
- 石破総理大臣から、モンテネグロのEU加盟交渉の進展を評価した上で、今後も「西バルカン協力イニシアティブ」の下、モンテネグロのEU加盟プロセスを支援する旨述べました。
- また、石破総理大臣から、モンテネグロの一般旅券所持者に対する短期滞在査証免除措置を本年9月1日から導入することを伝達し、同措置を通じて今後両国間の人的交流が更に促進されることを期待する旨述べました。
- スパイッチ首相からは、日本が実施してきている協力に対する謝意が述べられるとともに、両国間の経済関係の更なる発展についての期待が示されました。
3 地域情勢
- 両首脳は、インド太平洋情勢やウクライナ情勢などの地域情勢について意見交換を行いました。
- 両首脳は、欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分である中、幅広い分野において、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の強化で連携していくことで一致しました。また、日本とNATOとの協力においても両国で連携していくことで一致しました。