中南米
宇都外務大臣政務官のバハマ及びアンティグア・バーブーダ訪問
平成27年6月16日


宇都隆史外務大臣政務官は,6月9日から6月12日までの日程で,バハマ及びアンティグア・バーブーダを訪問しました。同訪問の概要は以下のとおりです。
1.バハマ(6月10日)
- (1)宇都政務官は6月10日,デイビス副首相(外相代行)と会談を行い,本年の日・バハマ外交関係樹立40周年にあたり,日・カリコム(カリブ共同体)関係及び二国間関係を一層強化していきたい,同じ島国として島嶼国の脆弱性を理解しており、それを克服するために必要な協力を行っていきたい等述べました。デイビス副首相は,日本とバハマが40年にわたり構築してきた良好な関係を歓迎するとともに,一人当たりの所得水準とは異なる観点から支援が必要という認識を日本が表明したことに対する謝意と期待等を述べました。
- (2)この他,宇都政務官は,バハマで活動している日本人と,現地のビジネス・生活環境等について懇談の機会を持ちました。
2.アンティグア・バーブーダ(6月11日~12日)
(1)東カリブ漁業大臣会合
宇都政務官は,東カリブ6カ国(アンティグア・バーブーダ,ドミニカ国,グレナダ,セントクリストファー・ネーヴィス,セントルシア,セントビンセント及びグレナディーン諸島)の漁業担当大臣等との間で、鯨類を含む海洋生物資源の持続可能な利用の立場を確認し、国際捕鯨委員会(IWC)の場で、引き続き協力することで一致しました。また、日本がIWCに提出している南極海での新たな鯨類調査計画案について東カリブ諸国の支持を要請しました。
(2)各国漁業担当大臣ないし代理との会談
宇都政務官は、会合出席6カ国の漁業大臣等と個別に会談しました。会談では、それぞれの国との二国間関係のみならず日・カリコム関係全体が良好であり、特に、昨年の日・カリブ交流年、昨年初めて開催された日・カリコム首脳会合等、様々なレベルで関係が強化されていることを確認しました。また、国際場裡における協力を深化していくことでも一致しました。東カリブ諸国側からは,水産分野を始めとする日本の協力に対して評価と感謝が述べられました。今回の機会を捉えて、3件の水産無償協力(対アンティグア・バーブ-ダ、ドミニカ国、セントクリストファー・ネーヴィス)が宇都政務官立ち会いの下、署名されました。
(3)ブラウン・アンティグア・バーブ-ダ首相への表敬
宇都政務官は、ブラウン・アンティグア・バーブ-ダ首相(フェルナンデス同外相同席)を表敬し、二国間関係、日・カリコム関係、海洋生物資源の持続可能な利用、国際場裡での協力等について意見交換を行いました。また、アンティグア・バーブ-ダへの防災分野での無償資金協力の署名式も行われました。