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平成21年12月16日
本16日(水曜日)、午後6時30分より約45分間、鳩山総理大臣は、公式実務訪問賓客として訪日中のベルディムハメドフ・トルクメニスタン大統領と会談を行いました。会談に引き続き、両首脳間の共同声明(骨子・本文)及び外務省間の協力に関する覚書(本文・仮訳)の署名式、共同記者発表が行われ、総理主催夕食会が催されました。日・トルクメニスタン首脳会談の概要は以下のとおりです。
(1)冒頭、鳩山総理より、トルクメニスタン元首として初めてベルディムハメドフ大統領を日本に迎えることへの歓迎の意を表明するとともに、国際社会に対してより開かれた国になりつつあるトルクメニスタンの民主化・市場経済化への改革努力を今後も支援していく旨述べました。これに対しベルディムハメドフ大統領より、今回の訪日招待に感謝するとともに、両国関係は二国間関係及び国際場裡における課題に対しても既に良い協力関係にあり、これを一層強化していきたい旨述べました。
(2)経済交流の促進については、ベルディムハメドフ大統領より、最近の日本企業の活発な活動を評価する旨述べたのに対し、鳩山総理より、本日行われた第8回日・トルクメニスタン経済合同会議等を通じた両国経済関係の緊密化と発展を歓迎する旨述べました。
(3)また、具体的な二国間協力について、ベルディムハメドフ大統領より、トルクメンバシ港の改修工事等の分野での日本の協力に対する期待を表明したほか、文化交流等の分野における具体的な両国関係の促進に向けた期待を表明したのに対し、鳩山総理より、今後具体的な提案について検討し、できるところから協力を進めていくとともに、二国間交流の強化を具体的に図っていきたい旨述べました。
(4)さらに、ベルディムハメドフ大統領より、同大統領のイニシアティブによりトルクメニスタンの大学に初の日本語学科が開設されたことについて述べたのに対し、鳩山総理より、これを歓迎するとともに、今後の日本語教育環境の整備に向けた一層の支援をお願いしたい旨述べました。
(1)鳩山総理より、トルクメニスタンの隣国であるアフガニスタン及びパキスタンの平和は国際社会全体の最重要課題の一つであると述べた上で、我が国の支援策につき説明し、これら両国の政治・経済の安定に向けて協力していきたい旨述べました。
(2)ベルディムハメドフ大統領より、同国が重視している軍縮分野における日本のイニシアティブを高く評価する旨述べました。これに対し鳩山総理より、唯一の被爆国としての道義的責任として、核のない世界の実現に向け最大限努力していきたい旨述べました。
(3)両首脳は、さらに、国連安保理改革などの分野においても、互いに緊密な協力をおこなっていくことで一致しました。
最後に、ベルディムハメドフ大統領より鳩山総理に対し、トルクメニスタン訪問の招待がありました。