アフリカ

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アフリカ連合(AU : African Union)

2008年4月

1.概要

(1)アフリカ連合(AU)は、アフリカ53ヵ国・地域が加盟する世界最大の地域機関(:我が国未承認の「サハラ・アラブ民主共和国」を含む。モロッコは非加盟。)。本部はエチオピア首都のアディス・アベバ。

(2)AUは、アフリカの一層高度な政治的・経済的統合の実現と紛争の予防・解決に向けた取組強化のために、2002年7月、「アフリカ統一機構」(OAU)(1963年5月設立)から発展改組されて発足。

(3)活動目的は、アフリカ諸国・諸国民間の一層の統一性・連帯の達成、アフリカの政治的・経済的・社会的統合の加速化、アフリカの平和・安全保障・安定の促進、民主的原則と制度・国民参加・良い統治の促進、持続可能な経済・社会・文化開発の促進等。

(4)発足以来、アフリカの地域統合・協力の中核として急速に機能・役割を拡大。特に平和・安全保障分野で活動強化(大湖地域、スーダン和平等)。国連改革、各種選挙等で統一の立場を形成。G8や国連を始めとする国際社会は、アフリカの自助努力の現れとしてAUを極めて高く評価。

(5)当面の課題は、スーダン・ダルフール問題やソマリア情勢等への対処、2010年までの「アフリカ待機軍」の整備、「アフリカ開発のための新パートナーシップ」(NEPAD)のAUへの統合、地域経済共同体(RECs)の合理化・調和化等。

2.機構 (参考1:機構図

(1)最高機関としての「総会」(首脳会議)(2005年より、それまでの年一回から年二回開催)、加盟国閣僚により構成される「閣僚執行理事会」が設置。現在の議長国はタンザニア連合共和国(2008年1月就任。2009年1月まで)。

(2)執行機関として「委員会」を設置。AUを対外的に代表し、政策・法案の提案、決定事項を執行する。現在のAU委員長(第2代)はジャン・ピン・前ガボン副首相兼外相(但し2008年4月末就任予定、任期4年)。

(3)2004年3月、各加盟国からの5名ずつの議員からなるAU「全アフリカ議会」(PAP)を設置(所在地:南ア)。タンザニアのモンゲラ大使が初代議長に就任。ただし、設置から5年間は加盟国への勧告権限のみ有する。

(4)2004年5月、紛争の予防・解決にむけた取り組み強化(早期警戒、平和維持・調停・仲介、平和支援活動・介入等)のため「平和・安全保障理事会」を首脳級で正式に設立。

(5)2005年3月、経済・社会・文化理事会を設置。

(6)今後、「アフリカ中央銀行」「アフリカ通貨基金」「裁判所」等の設置も予定。

3.我が国との関係

(1)我が国はAUをアフリカにおけるオーナーシップの現れとして高く評価。特に、AUの紛争予防、管理、解決の活動を重視。ますます重要性を増すAUとの関係強化は、我が国の対アフリカ外交の最重要事項の1つ。

(2)コナレ初代AU委員長を始めAU側は、TICADプロセスを基軸とする我が国のアフリカ開発政策を高く評価。

(3)我が国は、AU平和基金への拠出(OAU時代からの累計504.6万ドル。参考2)及びそれ以外の様々な支援(計1,354万ドル)を実施。

(参考)拠出金以外の対AU支援

 ダルフール問題に関するAUの活動に対する支援(867万ドル、2006年5月、緊急無償)、大湖地域元児童兵の社会復帰支援(200万ドル、2006年3月、平和構築無償、UNDP経由)、AU貿易産業振興セミナー支援(6万ドル、2005年10月、UNDPアジア・アフリカ協力基金)、AUスーダン・ダルフール・ミッション人造り支援(281万ドル、2005年10月、人間の安全保障基金)。

(4)日・AU間での交流・対話は活発。

(イ)我が国は、第1回AU総会(2002年7月、於:南ア)に杉浦外務副大臣(当時)が出席したのを始め、毎回のAU総会にオブザーバー出席する共に、総理メッセージ等を伝達。2008年1月の第10回AU総会には、森元総理が政府代表として参加、開会式でスピーチを行った。中山政務官も同総会に出席。また、2004年9月南アで開催された全アフリカ議会第2回本会議開会式に扇参議院議長が招待を受け参加。

(ロ)AUからは、2003年9月末から10月初旬に東京で開催された第3回アフリカ開発会議(TICAD III)にチサノAU議長(当時)、コナレ初代AU委員長が出席。2004年9月及び10月にジニット平和・安全保障委員(当時)及びコナレ委員長がそれぞれ来日。同年11月に東京で開催されたTICADアジア・アフリカ貿易投資会議(AATIC)にオバサンジョAU議長(ナイジェリア大統領(当時))が出席。2006年2月にアディス・アベバで開催されたTICAD平和の定着会議にはジニット平和・安全保障委員が参加し分科会議長を務めるとともに、同会議で議長を務めた塩崎外務副大臣(当時)がコナレ委員長を表敬。

(ハ)2006年5月、我が国総理として初めて小泉総理(当時)がAU本部を訪問。その際の総理からの招待により、2006年7月、コナレ委員長が訪日。

(5)2005年6月、我が国はAUに対する初代の常駐代表を任命(駐エチオピア大使が兼任)。

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