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2010年9月
(1)アフリカ連合(AU)は、アフリカ53ヵ国・地域が加盟する世界最大の地域機関(注:我が国未承認の「サハラ・アラブ民主共和国」を含む。モロッコは非加盟。)。本部はエチオピア首都のアディス・アベバ。
(2)AUは、アフリカの一層高度な政治的・経済的統合の実現と紛争の予防・解決に向けた取組強化のために、2002年7月、「アフリカ統一機構」(OAU)(1963年5月設立)から発展改組されて発足。
(3)活動目的は、アフリカ諸国・諸国民間の一層の統一性・連帯の達成、アフリカの政治的・経済的・社会的統合の加速化、アフリカの平和・安全保障・安定の促進、民主的原則と制度・国民参加・良い統治の促進、持続可能な経済・社会・文化開発の促進等。
(4)発足以来、アフリカの地域統合・協力の中核として急速に機能・役割を拡大。特に平和・安全保障分野で活動を強化。国連改革、各種選挙等で統一の立場を形成。G8や国連を始めとする国際社会は、アフリカの自助努力の現れとしてAUを極めて高く評価。
(5)2010年1月、「アフリカ開発のための新パートナーシップ」(NEPAD)を統合し、開発分野においてもその役割を増大させている。
(6)当面の課題は、スーダン・ダルフール問題やソマリア情勢等への対処、本年中の「アフリカ待機軍」の完全運用化、憲法に則らない政権交代への対処、地域経済共同体(RECs)との連携強化等。
(1)最高機関としての「総会」(首脳会議)(2005年より、それまでの年一回から年二回開催)、加盟国閣僚により構成される「閣僚執行理事会」が設置。現在の議長国はマラウィ(2010年1月就任。任期1年)。
(2)執行機関として「委員会」を設置。AUを対外的に代表し、政策・法案の提案、決定事項を執行する。現在のAU委員長(第2代)はジャン・ピン・前ガボン副首相兼外相(2008年4月就任、任期4年)。
(3)2004年3月、「全アフリカ議会」(PAP)を設置(所在地:南ア)。現在の議長はチャドのムーサ議長。230名の議員から成る。
(4)2004年5月、紛争の予防・解決に向けた取り組み強化(早期警戒、平和維持・調停・仲介、平和支援活動・介入等)のため「平和・安全保障理事会」を首脳級で正式に設立。
(5)2005年3月、経済・社会・文化理事会を設置。
(6)今後、「アフリカ中央銀行」「アフリカ通貨基金」「裁判所」等の設置も予定。
(1)我が国はAUをアフリカにおけるオーナーシップの現れとして高く評価。特に、AUの紛争予防・管理・解決の活動を重視。ますます重要性を増すAUとの関係強化は、我が国の対アフリカ外交の最重要事項の1つ。
(2)ピンAU委員長を始めAU側は、TICADプロセスを基軸とする我が国のアフリカ開発政策を高く評価。
(3)我が国は、AU平和基金への拠出(OAU時代からの累計563.1万ドル。参考2)を実施。
(4)2005年6月、我が国はAUに対する初代の常駐代表を任命(駐エチオピア大使が兼任)。
(5)日・AU間での交流・対話は活発。
(イ)我が国は、第1回AU総会(2002年7月、於:南ア)に杉浦外務副大臣(当時)が出席したのを始め、毎回のAU総会にオブザーバー出席する共に、総理メッセージ等を伝達。2010年1月の第16回AU閣僚執行理事会には福山外務副大臣が出席、同7月の第17回AU閣僚執行理事会には西村外務政務官が出席し、開会式でスピーチを行った。また、2004年9月南アで開催された全アフリカ議会第2回本会議開会式に扇参議院議長(当時)が招待を受け参加。
(ロ)AUからは、2003年9月末から10月初旬に東京で開催された第3回アフリカ開発会議(TICAD III)にチサノAU議長(当時)、コナレ初代AU委員長が出席。2004年11月に東京で開催されたTICADアジア・アフリカ貿易投資会議(AATIC)にオバサンジョAU議長(ナイジェリア大統領(当時))が出席。2008年に横浜で開催された第4回アフリカ開発会議(TICADIV)にピンAU委員長及びモンゲラ全アフリカ議会(PAP)議長(当時)が出席。同年の北海道洞爺湖サミットにもピンAU委員長が出席。
(ハ)2006年5月、我が国総理として初めて小泉総理(当時)がAU本部を訪問。その際の総理からの招待により、2006年7月、コナレ委員長が訪日。
(ニ)2010年8月、ピンAU委員長が訪日。
AU委員会のTICAD共催者化等をもりこんだ日・AU協力強化に関する共同コミュニケ(仮訳)(PDF)
、(英文)(PDF)
を発出。