モンテネグロ

モンテネグロ(Montenegro)

基礎データ

平成29年2月16日

  • モンテネグロ国旗

一般事情

1 面積

13,812平方キロメートル(福島県とほぼ同じ)

2 人口

62万人(2015統計)

3 首都

ポドゴリツァ(人口約15万人,2011年国勢調査)

4 民族

モンテネグロ人(45%),セルビア人(29%),ボシュニャク(9%),アルバニア人(5%)等(2011年国勢調査)

5 言語

モンテネグロ語(公用語),セルビア語等

6 宗教

キリスト教(正教),イスラム教等

7 国祭日

7月13日(国家の日)

8 略史

年月 略史
6~7世紀 モンテネグロ人等スラブ系民族がバルカン半島に定住。
11世紀 セルビア王国の一部となる。
15世紀後半 オスマン・トルコのバルカン半島進出に伴い,同帝国の領域に入る。
1878年 ベルリン条約によりモンテネグロ公国の独立承認。
1910年 公国から王国となる(1916年に王政廃止)。
1918年 第一次世界大戦後,セルビアに編入され,ユーゴスラビア王国の一部となる。
1941年 第二次世界大戦中,イタリアに占領される。ユーゴスラビア王国消滅。
1944年 「ユーゴスラビア社会主義連邦共和国」(6共和国で構成)の1共和国となる。
1992年 ユーゴ解体の中で,セルビアとともに「ユーゴスラビア連邦共和国」を創設。
2003年 「セルビア・モンテネグロ」に国名変更。
2006年6月 「モンテネグロ共和国」として独立を宣言。
2007年 新憲法を制定(10月)し,国名を「モンテネグロ」に変更。

政治体制・内政

1 政体

共和制

2 元首

フィリップ・ブヤノビッチ大統領(2003年5月就任,2008年4月及び2013年4月再任。任期5年)

3 議会

1院制(定数81名)

(構成)(2016年10月16日選挙。任期4年)
会派名 議席数
社会主義者民主党 36議席
民主戦線 18議席
「鍵」連合 9議席
民主的モンテネグロ 8議席
社会民主党 4議席
社会民主主義者党 2議席
少数民族政党(ボシュニャク党他) 4議席

4 政府

  • 社会主義者民主党,社会民主主義者党及び少数民族政党(ボシュニャク党他)による連立政権
  • 首相:ドゥシュコ・マルコビッチ(2016年11月就任)
  • 外務大臣:スルジャン・ダルマノビッチ(2016年11月就任)

5 内政

  • (1)ユーゴスラビア社会主義連邦共和国時代の1991年より,モンテネグロの大統領,首相(4回)を歴任したジュカノビッチ前首相率いる社会主義者民主党(DPS:旧モンテネグロ共産主義者同盟)が一貫して政権を担っており,EU・NATO加盟を優先目標として改革を進めている。EUからは,組織犯罪及び腐敗を始めとする法の支配の分野に関する持続可能かつ永続的な改革の履行に特に留意する必要がある旨指摘されている。
  • (2)2010年12月,モンテネグロがEU加盟候補国となった直後にジュカノビッチ首相が辞任し,同月,ルクシッチ内閣が発足した。ジュカノビッチ氏は,首相辞任後はDPS党首として党務に専念し,2012年10月の議会選挙後の同年12月に首相に返り咲いた。2016年10月の議会選挙では,与党DPSが勝利したものの単独過半数には届かず,連立交渉の結果,DPS,社会民主主義者党及び少数民族政党の連立政権が発足し,マルコビッチDPS副党首が首相に就任した。
  • (3)2003年5月に,セルビア・モンテネグロを構成するモンテネグロの大統領に就任したブヤノビッチ氏(DPS副党首)が,2008年4月に実施された独立後初の大統領選挙で当選。ブヤノビッチ大統領は,2013年4月に実施された大統領選挙でも再選された。

外交・国防

1 外交基本方針

  • (1)優先目標は,EU加盟及びNATO加盟。2010年12月にEU加盟候補国となり,2012年6月から加盟交渉が開始された。NATOとの関係では,2006年12月に平和のためのパートナーシップ(PfP)への参加が,さらに,2009年12月には加盟行動計画(MAP)への参加が認められ,2015年12月にはNATOから加盟招請を受けた。(現在,モンテネグロの加盟に関する議定書をNATOの各加盟国が国内手続き中。)
  • (2)西バルカン各国との間で良好な関係を構築している。

2 軍事力

総兵力は2,041名(2013年4月現在)

経済

1 主要産業

農業,製造業,観光業

2 GDP

39.9億米ドル(2015年,世銀統計)

3 一人当たりGNI

7,220米ドル(2015年,世銀統計)

4 経済成長率

3.4%(2015年,世銀統計)

5 物価上昇率

1.5%(2015年,世界銀行)

6 失業率

17.6%(2015年,モンテネグロ統計局)

7 貿易額(2015年,モンテネグロ統計局)

  • (輸出)3.17億ユーロ
  • (輸入)18.41億ユーロ

8 主要貿易品目(2015年,モンテネグロ統計局)

  • (輸出)非鉄金属,鉄鋼,電気,木材・木材加工品, 飲料
  • (輸入)石油・石油精製品,自動車,食肉,電子機械,非鉄金属製品

9 主要貿易相手国(2013年,モンテネグロ統計局)

  • (輸出)セルビア,イタリア,ボスニア・ヘルツェゴビナ
  • (輸入)セルビア,中国,ボスニア・ヘルツェゴビナ

10 通貨

ユーロ(2002年,独自に導入)

11 経済概要

  • (1)独立後のモンテネグロ経済は,低インフレ率,観光収入の伸び,外国からの直接投資の増大等に支えられて概ね安定基調にあったが(GDP成長率は,2006年8.6%,2007年10.7%,2008年6.9%),2008年秋以降は世界金融危機の影響を受け,2009年のGDP成長率は-5.7%に急落した。その後のGDP成長率は,2010年が2.5%,2011年が3.2%,2012年が -2.7%,2013年が3.5%,2014年が1.8%,2015年が3.4%と概ね回復基調にある。
  • (2)2014年にモンテネグロ全体の観光客は約152万人で,前年比1.7%増であった。その内訳は,国内旅行客が約16.7万人で,外国人観光客約135万人である。国別の外国人観光客数はロシアが約31.8万人(23.6%)で最多となっており,セルビアが約28.8万人(21.3%),ボスニア・ヘルツェゴビナが約9.2万人(6.8%)と続いている。なお,日本は3166人(0.2%)であるが,モンテネグロの観光統計は宿泊滞在に基づいており,統計に反映されないクロアチアのドゥブロブニクからの日帰りでモンテネグロを訪れる日本人観光客も多い。
  • (3)モンテネグロは,中欧自由貿易協定(CEFTA)を締結しており(同協定は2007年7月にモンテネグロに対し発効),また,2012年4月にWTOに加盟した。

二国間関係

1 政治関係

 日本は2006年6月16日,モンテネグロの独立を承認し,同年7月24日に外交関係を開設。

 日本は在セルビア日本国大使館がモンテネグロを管轄。2016年7月に日本国駐箚モンテネグロ大使としてヨバン・ミルコビッチ特命全権大使(本国常駐)が就任。モンテネグロは駐日大使館を設置していないが,東京には名誉領事館が設置されている(領事業務は駐日セルビア大使館が代行している。)

2 経済関係

(1)日本の対モンテネグロ貿易額・品目(2015年,財務省貿易統計)
輸出:6.1億円(鉄鋼のフラットロール製品,金属加工機械)
輸入:4.3億円(一般機械)
(2)日本の直接投資(1件):自動車用ベアリング工場(コトル市)。その他,アザレア船員トレーニングセンター(ビエラ市,商船三井が主要株主のAzalea Maritime B.V.(オランダ)の子会社)が所在。また,「東芝電力流通システム欧州社」がモンテネグロとイタリアを結ぶ海底送電ケーブル敷設プロジェクトを受注したことに伴い事務所を開設している。

3 経済協力

(1)日本の二国間援助実績
2014年度までの援助実績(暫定値)は,無償資金協力38.88億円,技術協力7.85億円。
(2)主要ドナー・援助額(2013年,単位:百万ドル)
1.ドイツ(26.19) 2.米国(6.43) 3.イタリア(4.43)

4 在留邦人数

14名(2015年10月現在)

5 要人往来

(往)
年月 要人名
2006年6月 山中外務大臣政務官
2013年5月 城内外務大臣政務官
2016年9月 滝沢外務大臣政務官
(来)
年月 要人名
2007年3月 ラドゥノビッチ保健・労働・社会福祉相
2007年6月 ジュカノビッチ前首相(当時)
2012年6月 ローチェン外務・欧州統合相(外務省賓客)
2014年10月 ブラホビッチ科学相(STSフォーラム出席)

6 外交使節

  • (1)モンテネグロ駐箚日本国大使 髙原寿一特命全権大使(兼轄)
  • (2)2016年7月に日本国駐箚モンテネグロ大使としてヨバン・ミルコビッチ特命全権大使が就任。
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