モナコ公国
モナコ公国(Principality of Monaco)
基礎データ
令和7年2月13日


一般事情
1 面積
2.02平方キロメートル(バチカンに次いで世界第2の小国)
2 人口
36,297人(世界銀行2023年)
3 言語
フランス語(公用語)
4 宗教
カトリック(国教)
5 略史
年月 | 略史 |
---|---|
1297年 | グリマルディ家がモナコを占拠 |
1861年 | モナコ独立 |
1911年 | モナコ憲法制定 |
1918年 | フランス・モナコ保護友好条約締結 |
1940年 | イタリアによる占拠 |
1943年 | ドイツによる占拠 |
1962年 | 新憲法採択 |
1993年 | 国連加盟 |
2005年 | レーニエ3世公死去 アルベール2世公即位 フランス・モナコ友好協力条約締結 |
政治体制・内政
1 政体
立憲君主制
2 元首
- アルベール2世公(2005年即位)
- 王位継承は男子優先の長子相続。
3 議会
一院制(24議席、任期5年)(前回総選挙は2023年2月実施)
政党 | 議席数 |
---|---|
ユニオン・ナショナル・モネガスク(UNM) | 24議席 |
(2024年8月現在)
4 政府
行政権はモナコ公の大権に属し、モナコ公が1名の国務相(首相に相当)及び国務相を補佐する5名の政府顧問/閣僚を選定・任命する。5名の政府顧問/閣僚は、対外関係・協力省、財務経済省、内務省、社会厚生省、設備・環境・都市開発省をそれぞれ所掌する。
- 臨時国務相 イザベル・ベロ・アマデイ(2025年1月~)
- 対外関係・協力相 イザベル・ベロ・アマデイ(2022年1月~)
対外関係
1 外交
- (1)1918年に締結されたフランス・モナコ保護友好条約により、モナコは長きにわたりフランスの保護下にあったが、同条約に代わるフランス・モナコ友好協力条約が2005年12月に発効したことにより、フランスとの特別な協調関係は維持しつつも、外交面における制約が緩和された。
- (2)1993年に国連に加盟、2004年に欧州評議会に加盟したほか、世界保健機関、UNESCO等の国際機関に加盟している。
- (3)アルベール2世公殿下は、外交政策として海洋を始めとした環境問題への取組を重視される。2008年2月に、モナコにおいて、UNEP(国連環境計画)管理理事会第10回特別会合及びグローバル閣僚級環境フォーラムをホストしたほか、2010年10月の名古屋における生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を含め、COP首脳会議にはアルベール2世公殿下自身が参加されている。また、IOCの持続性に関する委員会の議長を務める。
2 防衛
モナコは、軍事力を有さず警察部隊のみを有し、フランスによって領土の防衛を約束されている。ただし、2005年のフランスとの新条約によって、フランス軍の派兵に際しモナコの要請・同意が必要となった(緊急事態を除く。)。
経済
1 主要産業
観光業、金融業
2 GDP
- (1)GDP(名目)
- 87億84,00万米ドル(世界銀行2022年)
- (2)一人当たりのGDP
- 228,667米ドル(世界銀行2022年)
3 通貨
ユーロ(EUには加盟していないが、EC(欧州共同体)と通貨協定を締結しユーロを公式通貨として使用)
4 郵便切手
郵便切手は独自のものを発行
5 経済概況
- (1)先代の故レーニエ3世公の下では、主に観光業、工業(化学、精密機器等)を中心に発展。
- (2)アルベール2世公殿下は、経済分野の一層の多様化に向けて、金融業のほか、環境、バイオテクノロジーや医療研究等の高付加価値産業を重視される。また、国内への海外投資を促進され、国内での起業を支援されている。
二国間関係
1 外交関係
- (1)2006年12月14日、日本とモナコは外交関係を開設。我が国は、2007年4月に在モナコ日本国大使館(在フランス日本国大使館が兼轄)を設置。
- (2)日本とモナコは、活発な我が国皇室とモナコ公家の交流を礎に、政治、経済等様々な面で良好な協力関係を築いている。
- (3)モナコにおける歌舞伎公演や、我が国におけるグレース・ケリー公妃写真展等の開催等、文化交流も盛ん。外交関係開設10周年の機会には両国で友好記念事業を実施。
2 要人往来
年月 | 要人名 |
---|---|
1999年3月 | 常陸宮同妃両殿下 |
2005年4月 | 常陸宮同妃両殿下(レーニエ3世公殿下葬儀) |
2007年7月 | 松島外務大臣政務官 |
2009年6月 | 高円宮妃殿下 |
2010年7月 | 常陸宮同妃両殿下 |
2013年4月 | 森元総理 |
2014年12月 | 森元総理 |
2017年1月 | 滝沢外務大臣政務官 |
2018年11月 | 森元総理(ラグビー・アワード授賞式) |
年月 | 要人名 |
---|---|
1990年9月 | アルベール皇太子殿下(IOC総会) |
1996年2月 | アルベール皇太子殿下 |
1998年2月 | アルベール皇太子殿下(長野オリンピック) |
2007年4月 | アルベール2世公殿下 |
2010年10月~11月 | アルベール2世公殿下及びウィットストック嬢(当時は婚約者)(生物多様性条約COP10) |
2019年10月~11月 | アルベール2世公殿下、ジャック公子及びガブリエラ公女(即位の礼、ラグビーW杯観戦) |
2021年7月 | アルベール2世公殿下(東京オリンピック競技大会開会式出席及び各種競技の観戦) |
3 在留邦人数
115人(2023年10月)
4 外交・領事使節
- 下川 眞樹太
駐モナコ日本国大使(駐フランス大使兼任(2023年12月~)) - エリック・ベンチモル
在モナコ日本国名誉総領事(2017年4月~) - 小林 健
在東京モナコ名誉総領事(2013年7月~)