1. 7月24日(日曜日)から26日(火曜日)まで,山花郁夫外務大臣政務官は,札幌市及び帯広市を訪問し,我が国の海外ボランティア事業の今日的意義と今後の施策について取りまとめた政策ペーパーを発表し,同事業に安心して参加できる環境整備(帰国後の再就職支援),企業等との連携(実例(アフリカでの蚊帳普及),手法(現職派遣制度)),課題(ミスマッチ,協力隊員・経験者への社会的評価の向上)等について協力隊経験者を含む一般市民や経済界などと意見交換を行った。
2. 25日,札幌市において同政務官は,市民約70名を対象に講演し,政策ペーパー「草の根外交官:共生と絆のために~我が国の海外ボランティア事業~」を発表した。質疑応答では,1)隊員の活動,活躍ぶりの一層効果的なPR(対学生や対企業),2)帰国後のキャリアパス形成,3)大学との連携,の重要性について出席者より要望が寄せられた。
また,山花外務大臣政務官は,道経済団体及び企業経営者らと意見交換を行い,企業にとって魅力ある人材の確保や隊員の知見・能力の活用という観点からの更なる情報提供への強い期待が示された。
3. さらに,山花政務官は,25日,帯広市にて,地元と連携した多面的な国際協力を行ってきている帯広市の米沢市長,帯広畜産大学の長澤学長とそれぞれ会談を行った。
米沢帯広市長との会談
長澤帯広畜産大学学長との会談
引き続き,国際協力事業にかかわる地元経済界,自治体,大学,市民組織や協力隊経験者など約50名と活発な意見交換を行い,席上,出席者より,地方からの国際協力を更に進める上で,身近な地元出身隊員の活躍ぶりを学校の生徒や企業関係者などが簡単に見られることが,次世代の教育,国際協力への参加者確保,帰国後の就職につながる,との意見が多く出され,今後の政策広報のありかたを行う上で重要な示唆が得られた。
国際協力事業にかかわる地元関係者等との意見交換及び懇談