
伴野外務副大臣のイスラエル・パレスチナ自治区訪問(概要)
平成23年6月16日
- 概要
1)中東和平
ア) 伴野副大臣より,各政府関係者に対し,二国家解決実現のため,早期に交渉が再開するよう強い期待を述べるとともに,イスラエル・パレスチナの両当事者が信頼関係を構築することの重要性を強調した。また,我が国として,パレスチナ国家建設のための対パレスチナ支援,「平和と繁栄の回廊」構想の推進等を通じて和平交渉の環境づくりに努めていく考えを述べた。
イ) 各政府関係者からは,中東和平に関する各々の立場が表明された。また,我が国の中東和平促進のための役割,対パレスチナ支援等,引き続き中東和平問題に関与することへの期待が表明された。
2)その他の中東情勢
中東・北アフリカ情勢等についても意見交換を行った。
3)我が国と各々との関係
ア) イスラエル及びパレスチナ自治政府に対し,東日本大震災に際するお見舞いの言葉や支援につき謝意を伝えた。特にイスラエルに対しては,医療支援チームの派遣や物資支援につき謝意を伝達した。
イ) パレスチナ自治政府とは,平和と繁栄の回廊構想等の対パレスチナ支援を含め,両者間協力について意見交換を行った。
ウ) イスラエルでは,2012年の日イスラエル外交関係樹立60周年が有益な年となるよう取り組むことを確認した。
4)その他
パレスチナ自治区では,「平和と繁栄の回廊」構想のジェリコ農産業団地の建設予定地を視察したほか,イスラエルでは,ヤド・ヴァシェム(ホロコースト記念館)を視察し,敷地内にある杉原千畝氏を讃える樹木を見学した。さらに,日本企業関係者等とも意見交換を行った。
- アポイント先
1)パレスチナ自治区
マーリキ・パレスチナ自治政府外務庁長官
2)イスラエル
アヤロン副外相