大洋州

安倍昭恵総理夫人の大洋州訪問(概要)

平成26年8月8日

 平成26年7月6日から7月12日まで,安倍総理夫人は安倍総理と共に大洋州3か国(ニュージーランド,オーストラリア連邦,パプアニューギニア独立国)を訪問したところ,概要は以下のとおりです。

【訪問先等一覧】

1 ニュージーランド(7月7日)
(1)JETAA,JENESYS2.0及びSupport Our Kids関係者との懇談
2 オーストラリア(7月8日~9日)
(1)ブロデリック豪人権委員会コミッショナーらとの懇談
(2)エインズリー小学校視察
(3)豪州国立博物館視察
(4)ブルンジュ・アボリジナルアート・ギャラリー視察
(5)国立ポートレート・ギャラリー視察
(6)国立科学技術センター(クエスタコン)視察
(7)AEGIC(豪州輸出穀物革新センター)訪問
(8)パース動物園訪問
3 パプアニューギニア(7月10日~12日)
(1)カリタス技術訓練学校視察

【概要】

1 ニュージーランド(7月7日)

(1)JETAA,JENESYS2.0及びSupport Our Kids関係者との懇談(オークランド)

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 安倍総理夫人は,過去のJETプログラム参加者の同窓会(JETAA)が主催する七夕会に参加し,JETAA,JENESYS2.0プログラム参加者及び「Support Our Kids」(東日本大震災で被災した子供たちの早期の自立を支援する目的で発足したプロジェクト)のニュージーランド側の関係者との交流を行いました。
 総理夫人は参加者から日本での体験談や過去の活動等についての話を聞いた後,参加者と共に短冊に願い事を書き,笹の飾り付けをするなど,日本とは季節が逆のニュージーランドの冬の七夕会を楽しみました。
 総理夫人からは,「Support Our Kids」の関係者に対して,東北の子供たちに夢を与えるこれまでの活動に対し感謝を表すると共に,JETAAやJENESYS2.0の関係者には「これからも積極的に活動を行って,日・ニュージーランド両国の架け橋となっていただきたい」との応援メッセージを伝えました。

2 オーストラリア(7月8日~9日)

(1)ブロデリック豪人権委員会コミッショナーらとの懇談(キャンベラ)

 安倍総理夫人は,昨年12月に東京で懇談したエリザベス・ブロデリック豪人権委員会性差別担当コミッショナーとキャンベラで再会しました。総理夫人は同コミッショナーのほか,ミシェリア・キャッシュ首相補佐大臣(女性担当)兼移民・国境警備担当格外大臣らと在豪州日本大使館公邸で懇談。日本と豪州での女性のエンパワーメントや女性の更なる社会進出に向けた取組について意見交換を行いました。
 夫人は,9月12日~14日に日本政府が開催予定の「女性が輝く社会に向けたシンポジウム」と「シャイン・ウィークス他のサイトヘ」について紹介し,参加者は日豪の共通課題や協力の重要性について議論し,今後も意見交換を行っていくことを確認しました。

  • 写真3
  • 写真4

(2)エインズリー小学校視察(キャンベラ)

 安倍総理夫人は,エインズリー小学校を訪問しました。エインズリー小学校は,1966年にキャンベラで初めて日本との文化交流を開始し,1988年にはキャンベラの姉妹都市である奈良市にある椿井小学校と姉妹校交流を始めました。児童・教師の相互訪問を行うなど,日本語教育や日本との交流に積極的な学校です。
 総理夫人は,二人の生徒から流ちょうな日本語での出迎えを受けた後,椿井小学校との姉妹校交流コーナーや日本語クラスを視察。「今回の訪問で安倍総理とアボット首相はとても親しい時間を過ごしており,これから日豪はますます仲良くなると思います。みなさんも日本語の勉強をこれからも続けて日豪の架け橋になってください。」と挨拶し,「昭恵文庫」を寄贈しました。
 児童からは,日本語の歌の合唱により歓迎の意が表され,総理夫人が「オーストラリアのイメージは?」,「子供の頃どんな遊びをしていましたか?」といった児童からの日本を交えた質問に答えるなど,和やかな時間となりました。

(注)昭恵文庫
 安倍総理夫人は,訪問国における日本語学習,そして日本文化の更なる普及や交流の促進に役立つようにとの願いから,関連団体の協力を得て,海外訪問先の日本人学校や日本文化のプログラムプログラムを実施する学校や大学に日本関連書籍や日本語教材を寄贈しています。

(3)豪州国立博物館視察(キャンベラ)

  • 写真5
  • 写真6

 安倍総理夫人は,豪州国立博物館を訪れ,マシュー・トリンカ館長及び博物館スタッフの案内で,アボリジニアートの「オールドマスターズ」特別展(バークアート:木の皮に描かれた作品)や「ファーストオーストラリアンズ」常設展等を視察しました。豪州国立博物館は,5万年の歴史を持つ先住民の歩みや1788年以降のヨーロッパ人の入植の歴史などについて展示しています。

(4)ブルンジュ・アボリジナルアート・ギャラリー視察(キャンベラ)

 安倍総理夫人は,ブルンジュ・アボリジナルアート・ギャラリーを視察しました。同ギャラリーは,豪州政府の先住民支援プログラムの下,地元アボリジナル・アーティスト約40名の作品を展示・販売しています。アボリジニの人たち自身が運営しているのが特色で,地元アボリジニ・コミュニティの経済的自立・活性化を支援しているほか,アボリジニの若者が伝統文化を将来に引き継ぐ機会を設けています。
 総理夫人はリンダ・ハドルソン館長ほかの出迎えを受け,ディジュリドゥ(アボリジニ伝統の管楽器)の演奏を鑑賞し,アボリジナルアート・ペインティングを体験しました。夫人は,アボリジナル・アーティストから,長い歴史を持つアボリジナルアートの特徴や地域ごとの違いなどの説明を受けて,「アボリジナルアートの力強さを感じます」と伝えました。

(5)国立ポートレート・ギャラリー視察(キャンベラ)

 安倍総理夫人は,アボット首相夫人の招きにより,国立ポートレート・ギャラリーを訪問しました。同ギャラリーは,オーストラリアの歴史上の人物および近年活躍する人々の肖像画を400点以上展示する美術館で,現在の建物は2008年に完成し,開館しました。アボット首相夫人は同ギャラリーのパトロンを務めています。
 総理夫人はアボット首相夫人と共にギャラリーを巡り,ヘレン・ニュージェント評議会議長やアンガス・トランブル館長から豪州の歴史や文化の多様性について説明を受けました。
 総理夫人は,その後同首相夫人と懇談し,東日本大震災の際の豪州の温かい支援に改めて謝意を表するとともに,今回の訪豪の印象と成果,女性が社会で活躍するためにいかなる支援が必要か等について,意見交換を行いました。

  • (写真7)
  • (写真8)
  • (写真9)

(6)国立科学技術センター(クエスタコン)視察(キャンベラ)

 安倍総理夫人はアボット首相夫人と共に,国立科学技術センター(クエスタコン)を視察しました。クエスタコンは,豪州大陸入植200周年を記念して,日本政府及び経団連等民間が日豪友好・科学技術協力の象徴的な施設として建設費の半分(約10億円)を寄付し,1988年に開館しました。
 ちょうど豪州では冬休みの時期にかかり,多くの子供たちが来館し熱気溢れる中,総理夫人は同センターの概要や科学分野における日豪協力について,デュラン館長及びシュミット審議委員(2011年ノーベル物理学賞受賞者)から説明を受けました。また,クエスタコンスタッフによる科学実験デモンストレーションを視察しました。
 同センターは日本科学未来館と協力し,本年4月から5月に東北地方の東日本大震災被災地を訪れ,各地でサイエンスサーカス・ツアーを実施したことから,総理夫人はドゥーラント館長やスタッフの方々の日本に対する温かい支援に謝意を述べました。

(7)AEGIC(オーストラリア輸出穀物革新センター)訪問(パース)

 安倍総理夫人は,パースのAEGICを訪問しました。AEGICは,豪州が輸出する小麦の国際競争力を高めることを目的として,輸出先国の市場調査,経済分析などを行い,豪州穀物業界に報告をする機関です。同センターには日本の製粉会社の専門家も頻繁に訪問し,豪州の専門家と協力し,日本の消費者が求めるうどんを作るのに適した小麦の安定供給に尽力しています。
 総理夫人はまず,AEGICの山本肇輸出市場調査プログラムリーダーからAEGICの概要,日本に輸出されるうどん用の小麦の品質向上のための日豪間の協力について説明を受けました。総理夫人は,うどんの食感の違いは,小麦の種類の違いに起因するのか,あるいは製粉の過程で生じるのか,などの質問をしつつ,興味深く話を聞きました。
 その後,総理夫人は白衣を着て,実際にうどんの色合いや食感の違いについて食味試験を体験しました。AEGICの研究者からは「日本からの支援・協力がなければ,おいしいうどんを作るためにどのような品質の小麦が必要か理解を深めることはできなかった」との説明があり,日本の支援に感謝の意が表されました。

  • 写真10
  • 写真11

(8)パース動物園訪問(パース)

 安倍総理夫人は,パース動物園を訪問しました。同動物園は,1898年に設立され,できるだけ自然な形で飼育するという飼育方針がとられており,約190種,1100頭程の動物が飼育されています。
 総理夫人は,まず園内にある日本庭園を訪問し,兵庫文化交流センターの吉田哲所長から,同庭園は,西豪州と姉妹都市である兵庫県から,1998年寄贈されたものだとの説明を受けました(1981年の姉妹都市締結の後,1987年と翌1988年に西豪州から4頭のコアラが親善大使として兵庫県に贈呈されたため,県からのお礼として同庭園が贈られたもの)。
 総理夫人は,日本庭園内でオーストラリアの固有種である,はりもぐらやエリマキトカゲを観察した後,同動物園のスーザン・ハント園長から,豪州固有種や希少種の保護繁殖にも積極的である同園の飼育方針について説明を受けつつ,ワラビーやコアラ,タスマニアンデビルなどを見学しました。
 総理夫人は,兵庫県と西豪州との友好関係について「今後とも,兵庫県と西豪州の姉妹提携がますます発展していくことを期待しています。」とのメッセージを伝えました。

3 パプアニューギニア

(1)カリタス技術訓練校視察(ポートモレスビー)

  • 写真12
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 安倍総理夫人は,カリタス技術訓練学校を訪問しました。同校は,地方から職を求めて流入した者が住み着いて形成されたセトルメント(貧民移住者集落)や低所得層の子女を受け入れ,職業訓練を通じ,女性の自立促進と地位向上を図っています。我が国は,草の根・人間の安全保障無償資金協力により,カリタス技術訓練学校に対し,教育実習棟(2002年4月),調理用機器(2004年7月),鉄筋二階建て校舎(2014年6月)を供与しています。
 安倍総理夫人は,オニール首相夫人,同校理事長を務めるシスター・学生らによる出迎えを受け,学生による伝統ダンスでの歓迎を受けました。その後の歓迎式典で,オニール首相夫人からは,「女性に職業訓練の機会を提供し,自立を促すカリタス技術訓練学校の担う役割は重要で,日本の支援と安倍総理夫人の訪問に感謝します。」との挨拶がありました。安倍総理夫人からは,「安倍総理が『女性が輝く社会』を提唱しているように,女性が女性らしく活躍できる社会を作っていくことは,パプアニューギニアの素晴らしい未来を作っていくことにもなると思います。今日の訪問が両国の関係を益々深める機会となるよう,パプアニューギニアのことを日本の皆さんにも伝えていきたい。」と挨拶しました。
 その後,学生たちによる伝統ダンス「シンシン」等のパフォーマンスが披露された後,安倍総理夫人は,オニール首相夫人とともに,調理・裁縫の実習を見学し,実習にも参加しました。


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