中華人民共和国
日中外相会談

平成26年11月8日

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  • 日中外相会談

 APEC閣僚会議出席のために中国・北京を訪問中の岸田外務大臣は,11月8日(土曜日)14時(日本時間15時)過ぎから50分強,王毅(おう・き)中国外交部長との間で日中外相会談を行ったところ,概要は以下のとおり(日本側同席者:木寺駐中国大使,伊原アジア大洋州局長他,中国側同席者:程永華駐日大使,熊波外交部アジア司副司長他)。

1 日中関係総論

(1)冒頭,王毅部長から,岸田大臣に対する歓迎の言葉を述べた後,昨7日に発表された4項目について言及があった。

(2)岸田大臣から,現在,日中関係の改善に向けた流れが出来つつあり,今回の会談を通じこの流れを太く,確かなものとしたいと述べた上で,外交当局間の協議を通じて4項目の一致点を纏めることができたが,これは日中の戦略的互恵関係を正常な軌道に戻すための重要な「きっかけ」にはなるが,決して「ゴール」ではない,関係改善に向けたモメンタムを強めるべきであり,これを更に加速させるために日中首脳会談を開催すべきである旨述べた。

(3)これに対し,王部長から,日中が直面している状況は厳しく,関係改善のためにはプロセスが必要である旨述べつつ,昨7日に発表された共通認識は日中関係改善に向けた一歩を踏み出すものであるが,問題の根本的な改善のため,中国側は, 日本側の歴史認識, 中国の発展に対する日本の評価, 日本が平和国家の歩みを継続するのかという3点を注視している旨述べた。

(4)これに対し,岸田大臣から,王部長から言及のあった諸点については,日本政府の公式の立場を閣議決定等で繰り返し明らかにしており,この場で詳しく述べることはしない旨述べた上で,日中間には困難な課題が存在し,一つのことによって全てを解決できるわけではない,これを踏まえ,昨7日の発表を具体的な成果に繋げていくべく,日本も努力するが,中国側も努力していかなければならない,いずれにせよ,現在のモメンタムを維持・拡大していくことが大事である,その意味でも両国のトップ同士の対話が重要である旨指摘し,自分(岸田大臣)も外務大臣として関係改善に努力する所存であり,王部長も同じように努力して欲しい旨述べた。

(5)さらに,王部長から,日中両国は引っ越しすることができない隣人であり,長期的に平和的に共存していかなければならない,絶えず積極的な動きを積み重ねていきたい旨述べた。

2 日中関係改善に向けた方策

(1) 岸田大臣から,以下のとおり述べた。

 (日中首脳会談の開催に加えて,)外相レベルの協力も重要であり, 外相の相互訪問の再開, マルチの場において頻繁に会談を行うこと, 日中韓外相会談の早期開催を目指すことを提案したい。

 また,日本側は,中国の商用目的の訪問者,文化人・知識人,個人観光客に対する数次ビザの発給要件緩和を決定した。

 さらに,日中関係改善を確実にするため,特に, 日中ハイレベル経済対話, 日中外務次官級戦略対話, 日中安保対話, 日中省エネルギー・環境総合フォーラム等の早期再開が重要である。また,海洋分野における信頼醸成の着実な推進も重要である。

(2)これに対し,王部長から,各種対話の再開に関する岸田大臣の一連の提案は積極的なものであると理解する,両国関係が正常な軌道に戻りさえすれば,これらは全て再開できると思う,そのためにも,日中双方が4項目の精神に従い,問題に対処していくことが重要である旨述べた。

3 中国サンゴ船の違法操業

(1)岸田大臣から,大量の中国サンゴ船の小笠原諸島周辺を始めとする日本近海での違法操業は極めて遺憾である,中国側も真剣に対応中と承知するが,中国国内における取締りの実効性を上げることが重要であり,関係当局間の連携を強化したい旨述べた。

(2)王毅部長から,中国側も必要な措置を執っている旨述べた。


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