東日本大震災

アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流(キズナ強化プロジェクト)
韓国大学生訪日研修団による外務省訪問について

平成24年9月

  • (写真)
    (懇談の様子)
  • (写真)
    (全員の集合写真)
  1. アジア大洋州地域及び北米地域との青少年交流(キズナ強化プロジェクト)の一環として,9月8日から21日まで訪日している韓国大学生約30名が,18日午後外務省を訪問し,新美アジア大洋州局参事官と懇談しました。
  2. 冒頭,新美参事官から歓迎の言葉を述べるとともに,昨年3月の東日本大  震災という大きな悲劇に見舞われたが,隣国である韓国からも多くの支援をいただいた,そのことを今も日本の国民は忘れていない旨述べつつ,日本と韓国の間には異なる考え方もあるが,今回の訪日を通じて,日本と韓国の考え方の違い等を理解していただきたい,被災地での経験を含め,日本で学んだことをぜひ帰国後に周囲の友人や家族に伝えて欲しい旨挨拶しました。
  3. 続いて,訪日研修団一行を代表し,学生代表のイ・ヒウォンさんからは,本プロジェクト実施への謝意が述べられ,被災地である宮城県訪問では,未だ片付いていないところもあったが,被害に比して復旧はかなりの速度で進んでいることを感じた,被災地の方々からは,深い悲しみを感じつつも,再び立ち上がろうとする意欲を感じたとの発言がありました。また,宮城県南三陸町で交流した漁師の方が,「海は自分達に甚大な被害を与えたが,我々は海を決して恨みはしない」との言葉が印象的であったと紹介しつつ,被災地の方々のはつらつとした姿に,むしろ自分達が心の安らぎを感じることができた,その他,被災地以外の訪日日程においても,韓国とは異なる日本の様々な面を学びたい旨述べました。
  4. その後の質疑応答では,訪日研修団一行から,最近の日韓関係に関する質問があり,新美参事官から回答しました。また,外務省国際協力局気候変動課よりブリーフを行い,日本政府の気候変動に関する取組等について説明し,学生達からは,日本のエネルギー政策や気候変動問題に関する各国,各地域の置かれた状況の違いについて質問がありました。
  5. 訪日研修団一行は,宮城県南三陸町や大崎市を訪問し,震災を乗り越えて漁業を再開した地元漁師達との交流や被災現場の視察等を行いました。
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