報道発表

ホンジュラス共和国に対する無償資金協力「テグシガルパ緊急給水計画(2/2期)」に関する書簡の交換について

平成20年5月24日
  1. 我が国政府は、ホンジュラス共和国政府に対し、「テグシガルパ緊急給水計画(2/2期)(proyecto Urgente para el Abastecimiento de Agua Potable de Tegucigalpa)」の実施に資することを目的として、13億1,200万円を限度とする無償資金協力(国庫債務負担行為:平成20年度5,500万円、平成21年度9億6,300万円、平成22年度2億9,400万円)を行うこととし、このための書簡の交換が5月24日(土)(現地時間5月23日(金曜日))、同国の首都テグシガルパにおいて、我が方塩崎修駐ホンジュラス共和国大使と先方アンヘル・エドゥムンド・オレジャナ・メルカド外務大臣(Angel Edmundo ORELLANA Mercado, Secretario de Estado en el Despacho de Relaciones Exteriores de la Republica de Honduras)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は以下のとおりである。
  3. (1)本計画の内容

     ホンジュラスの首都テグシガルパ市の給水事情を改善するため、1路線15.3kmの送配水管の整備・改修、3か所の配水池の整備、1か所の浄水場の拡張・改修を実施するために必要な資金を供与するもの。

     本計画は2期に分けて行うこととしており、今回の書簡の交換は、第2期目の計画に係る部分について行うものである(1/2期目は平成19年6月21日にE/N署名)。

    (2)本計画の必要性

     テグシガルパ市は、ホンジュラス最大の都市であり、同国の政治・経済の中心である首都にもかかわらず、市街地、周辺部ともに起伏が多い複雑な地形であることから、給水のための施設整備において困難に直面している。雨期であっても全地区の50%以上で給水時間が1日8時間以下、24時間給水が行われる地区は全地区の10%にも及ばない状況である。乾期には全地区の94%において1日8時間以下の給水時間となっている。

     ホンジュラス政府は、こうした深刻な給水事情の改善に努めているが、財政不足から十分な整備が行えない状況にある。このため、ホンジュラス政府は、給水事情改善のための緊急対策として、浄水場の拡張・改修、送配水管の整備・改修等につき、我が国政府に対し、無償資金協力を要請してきたものである。

    (ハ)本計画の効果

     浄水場の拡張・改修により水供給能力が最大毎秒900Lから毎秒1,100Lに改善する、また、送配水管及び配水管の整備により漏水量が減少することから給水量が約14L/秒増加する。

(参考) ホンジュラス共和国は、面積11.2万平方キロメートル、人口740万人(平成18年)、人口1人当たりのGNI約1,200米ドル(平成19年)である。

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