報道発表

高村外務大臣とフェレーロ=ヴァルトナー対外関係担当欧州委員との会談(概要)

平成20年4月22日

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  1. 4月22日(火曜日)、高村外務大臣は、日・EU定期首脳協議に参加するため来日中のフェレーロ=ヴァルトナー対外関係担当欧州委員と約1時間にわたって会談を行った。
  2. 冒頭フェレーロ=ヴァルトナー委員から日・EUは気候変動、エネルギー、地域の安全保障等共通の挑戦すべき課題があり、日・EUで協力していきたい旨述べた。高村大臣より、我が国は環境・気候変動、国際情勢等の課題でEUとの協力を一層深めたい旨述べた。
  3. フェレーロ=ヴァルトナー委員から、気候変動問題について、EUは積極的に取組んでいるが、G8議長国日本のリーダーシップに期待したい、特にアフリカを始めとする途上国に対しては、共通であるが差違のある責任の原則が重要である旨述べた。高村大臣からは、共通であるが差違のある責任の原則は我が国も支持している、また、公平な国別総量目標設定の基礎として我が国が提案しているセクター別アプローチは、途上国に環境技術を移転していくためにも良い方法であり、EUの支持と協力を得たい旨述べた。さらに、2013年以降の新たな枠組みに関しては、温室効果ガスの排出削減目標は公平なものであるべき旨述べた。
  4. 中央アジアに関し、フェレーロ=ヴァルトナー委員からEUの中央アジア戦略の紹介があり、その中で、エネルギー、気候変動、水、法の支配、貧困対策、麻薬対策、国境管理、教育に重点を置いており、日・EUで中央アジアに対する協力を進めて行きたい旨述べた。高村大臣より、EUが対中央アジア戦略に基づき積極的に同地域に関与していることを高く評価するとともに、我が国も、同地域諸国との二国間関係強化及び「中央アジア+日本」対話の下での協力推進に向け一層の関与を進めていく考えであり、昨年の日・EU定期首脳協議で確認したように国境管理、水、保健、人材育成等の分野でEUとの協力を検討していきたい旨述べた。
  5. アフガニスタンに関し、フェレーロ=ヴァルトナー委員より、復興のための様々な取組みの調整を国連を中心に強化する必要性、麻薬対策、アフガニスタン政府の能力強化の必要性等につき言及があり、これに対し、高村大臣より、日本は復興面で第二位のドナーであり、治安回復と民生向上を同時並行で進めるため、DDR(元兵士の武装解除、動員解除、社会復帰)を実施し、現在インド洋での海上補給、DIAG(非合法武装集団の解体)にも取組んでおり、日・EUで協力して状況改善への努力を行っていきたい旨述べた。
  6. チベット問題に関して、フェレーロ=ヴァルトナー委員より、EUは中国が政治面で責任ある役割を果たすことを期待している、チベット問題については、EU各国内に強い世論があり、中国に対しては、暴力の停止や、ダライ・ラマとの直接的対話を開始するよう求めている、中国が前向きの行動を取ることにより内外の事態が沈静化することが重要である旨述べた。これに対し、高村大臣からは、先週よう・けつち外交部長が来日した際、自分からチベットの地位をめぐる問題は中国の内政問題ではあるが、国際社会の関心も高く、状況に対する透明性の向上が必要であり、また条件を付けずにダライ・ラマ側との対話を行ってはどうかと促した旨説明し、事態の改善につながるように中国への働きかけを行う必要がある旨述べた。
  7. 双方より、これら問題について意見交換を継続して行っていくことの重要性につき一致し、会談を了した。
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