報道発表

カーボヴェルデ共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について

平成20年1月31日
  1. 我が国政府は、カーボヴェルデ共和国に対し、2億3,000万円の無償資金協力(食糧援助)を行うこととし、このための書簡の交換が、1月31日(木曜日)(現地時間、同日)、セネガルの首都ダカールにおいて、我が方齊藤隆志駐カーボヴェルデ大使(セネガルにて兼轄)と先方ラウル・ジョルジュ・ヴェラ・クルーズ・バルボザ在セネガル・カーボヴェルデ大使(Mr. Raul Jorge Vere Cruz BARBOSA, Ambassadeur de la République du Cap-Vert en République du Sénégal)との間で行われた。
  2. 本無償資金協力の概要は次のとおりである。
  3. (1)本無償資金協力の内容

     カーボヴェルデの食糧事情を改善すべく、米の購入及びその輸送に必要な資金を供与する。

    (2)本無償資金協力の必要性

     カーボヴェルデは、大西洋上に位置する島嶼国で、火山岩等に覆われた小群島のため耕地は全国土面積の1割しかない。また、1年を通じて乾燥しており、雨季は不規則で降雨量も少く、唯一の生産穀物であるトウモロコシの生産高も、降雨量の豊富な年ですら国内穀物消費量の20%程度を満たすのみである。加えて、この状況も降雨不足や農地の乾燥化、人口増加等により近年更に悪化している。このように構造的に食糧不足の状態にあるため、食糧の輸入が同国輸入額全体の3分の1にも達し、同国の国際収支上大きな負担となっていることから、国際社会の支援が必要な状況にある(現在、同国の穀物輸入の半分以上は国際社会からの食糧援助で賄われており、我が国等からの食糧援助は同国の食糧安全保障上大変重要となっている。)。このような状況下、カーボヴェルデ政府は、我が国政府に対し無償資金協力(食糧援助)を要請してきたものである。

    (3)本無償資金協力の効果

     今回の我が国の食糧援助により、食糧純輸入国であるカーボヴェルデの食糧不足緩和に繋がることが期待される。

(参考) カーボヴェルデは大西洋上に位置する島嶼国で、総人口は約51.8万人、一人あたりのGNI(国民所得)は2,130米ドルである。

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