
カンボジア王国に対する無償資金協力(「貧困農民支援」及び「ノン・プロジェクト無償資金協力」)に関する書簡の交換
平成20年1月16日
- 我が国政府は、カンボジア王国政府に対する以下の無償資金協力(総額16億7,000万円)を行うこととし、1月16日(水曜日)、東京において、我が方高村正彦外務大臣と、日メコン外相会議出席のため来日中の先方ハオ・ナムホン副首相兼外務国際協力大臣(Mr.
HOR Namhong, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs and International
Cooperation)との間で書簡の交換が行われた。
(1)ノン・プロジェクト無償資金協力(セクター・プログラム無償)(供与額14億円)
(2)貧困農民支援(供与額2億7,000万円)
- 各計画の概要は次のとおりである。
(1)ノン・プロジェクト無償資金協力(セクター・プログラム無償)
(a)本計画の内容
- カンボジアの経済構造改革及び貧困削減に向けた取り組みを支援するため、基礎産業物資調達に必要な資金を供与する。
(b)本計画の必要性
- 繊維製品以外に主だった輸出品がないカンボジアの貿易収支は慢性的に赤字となっており、特に、同国が大半を輸入に頼っている石油製品や建築資材等の基礎産業物資の購入のために支払われる外貨は、近年に増して同国の財政を逼迫させている。
(c)本計画の効果
- カンボジア国内企業が本件スキームの利用を通じて、設備・機材を活用することにより、カンボジアの経済発展に貢献する。
- カンボジア政府により積み立てられる見返り資金は、主に同国の社会・経済開発事業に使用される。
(2)貧困農民支援
(a)本計画の内容
- 貧困状況に置かれたカンボジア農民に対する支援と、同国政府の農業振興政策への協力を目的として、肥料の調達(約6,000トン)を実施するために必要な資金を供与する。
(b)本計画の必要性
- カンボジアでは、労働人口の約7割が農林水産業に従事しており、同分野はGDPの約4割を占める主要産業となっている。また、カンボジアの全人口の約35%が貧困層であり、このうち9割以上が農村部で生活している。
- カンボジア国政府は貧困削減を目的として「2003~2005年の国家貧困削減戦略(National
Poverty Reduction Strategy: NPRS)」を策定し、農林水産業分野の技術及び生産性の向上による農家の収入増、地方農村部の自給率向上を優先課題に位置付けている。
- このような状況の下、カンボジア政府は、コメ及びトウモロコシの生産を促進するため、貧困農民に対する支援として肥料を調達するために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(c)本計画の効果
- カンボジアにおける食糧増産及び貧困削減が図られる。
- カンボジア政府により積み立てられる見返り資金は、主に同国の社会・経済開発事業に使用される。