(1)本計画の内容
ナイジェリア政府が、同国南東部のクロスリバー州ランチコミュニティ地区及びエブルトゥコミュニティー地区並びにアクワ・イボム州の3地域において、配電設備等の整備を行うための資金を供与する。本計画は3期に分けて行うこととしており、今回の協力は第2期として、クロスリバー州エブルトゥコミュニティー地区(27町村)を対象とする。
(2)本計画の必要性
ナイジェリアでは、2004年に国家経済強化開発戦略(NEEDS)を策定し、地方の発展には電化による地方開発が不可欠としている。電力セクターでは、電力鉄鋼省が全国地方電化プログラム(以下、NREP)に基づき、2010年までに全国の電化率を60%とすることを目標として、送配変電設備の修復、新規発電所の建設等を進めている。しかし、政府の財政難及び電力会社の財源不足により、地方への配電網設備は遅れており、2005年における電化率は都市部約60%、地方部20%、全国平均では約40%となっている。
このような状況の下、ナイジェリア政府は、電化率の低い重要町村の電力供給を改善するため、地方開発上特に重要な3地域において、配電設備等を整備するために必要な資金につき、我が国に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
(参考) ナイジェリア連邦共和国は、面積約92.4万平方キロメートル、人口1億3,900万人、人口1人当たりのGNI約560米ドル(平成16年)である。