(1)本計画の内容
・実施主体:タジキスタン共和国政府 運輸省
・実施内容:ドゥスティ-ニジノピャンジ(23.7Km)の道路整備、ドゥスティ市内の市街道路の整備(3.7Km)
第1/2期:ドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(8.34km)の整備及びドゥスティ市内の市街道路全て(3.7km)の整備
第2/2期:ドゥスティ-ニジノピャンジ間の道路(15.36km)の整備
(2)本計画の必要性
・タジキスタンは、国土の90%が山岳地帯である内陸国であり、首都や主要都市から隣国へ通じる幹線道路は、同国経済や社会にとって最も重要なインフラである。しかしながら、同国の主要幹線道路の多くは旧ソ連時代に建設されたものであり、1991年の独立後の内戦及び経済の低迷等による老朽化が激しく、同国経済発展のボトルネックとなっている。
・本案件の対象道路は、タジキスタンとアフガニスタンの首都を結ぶ主要幹線道路の一部区間であり、同国の国家長期計画における優先道路となっていることに加え、アジアンハイウエイ構想の広域幹線道路としても位置づけられている。しかしながら、本プロジェクトの対象区間であるドゥスティーニジノピャンジ間は、旧ソ連時代に建設されて以降、限られた予算の中でポットホールの修復等の日常維持管理は実施されているものの、機材不足のために抜本的な改修は実施されておらず、広域幹線道路としての機能を確保するためには、緊急の整備が必要とされている。
・本プロジェクトの始点となる人口約1万人のドゥスティでは市内の通過交通が増加することが予想され、市街道路について、円滑かつ安全な交通を確保するために必要最小限度の整備が不可欠である。
・このような状況の下、タジキスタン政府は、我が国に対し、ドゥスティーニジノピャンジ間の道路整備及びドゥスティ市内道路の整備に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたもの。
・なお、本件は、昨年6月に東京で開催された「中央アジア+日本」対話外相会合で採択された「行動計画」にて中央アジアからアフガニスタンを経由する南方への輸送ルートの整備が内陸に位置する中央アジア地域全体の発展及び繁栄にとり重要であるとの共通認識が確認されたことを踏まえ実施されるものである。
(3)本計画の効果
・安全で円滑な交通が可能となることにより広域幹線道路として機能し、物的・人的交流が促進される。
・本案件の起点となるタジキスタン・アフガニスタン国境地点は、現在米国の支援により国境橋の建設が行われており、同橋梁の完成後は人道支援を含めた様々な物資の輸送が可能となり、両国間だけでなく中央アジア周辺地域を含めた物流の活性化による経済の発展が期待される。
(参考)
タジキスタン共和国は、中央アジアに位置する内陸国であり、人口は約690万人、一人当たりGNI(国民総所得)は330ドル(世銀、2005年)の国である。独立後の紛争で生活水準全般が低下、失業率も高く厳しい経済状態であり、旧ソ連の共和国の中では最貧国である。