報道発表

ホンジュラス共和国に対する無償資金協力「テグシガルパ緊急給水計画(第1期)」に関する書簡の交換について

平成19年6月21日

  1. 我が国政府は、ホンジュラス共和国政府に対し、「テグシガルパ緊急給水計画(第1期)(proyecto Urgente para el Abastecimiento de Agua Potable de Tegucigalpa)」の実施に資することを目的として、4億8,600万円を限度とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が6月21日(木曜日)(現地時間6月20日(水曜日))、ホンジュラスの首都テグシガルパにおいて、塩崎修駐ホンジュラス大使とミルトン・ヒメネス・プエルト外務大臣(Milton JIMÉNEZ PUERTO, Secretario de Estado en el Despacho de Relaciones Exteriores)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は以下のとおりである。

    (1)本計画の内容

    ホンジュラスの首都テグシガルパ市の給水事情を改善するため、2路線4.4キロメートルの送配水管の整備・改修、5箇所の配水池の整備、2箇所の給水ステーションの整備を実施するための資金を供与するもの。

    本計画は2期に分けて行うこととしており、今回はそのうちの1期分の計画実施のための書簡交換を行ったものである。

    (2)本計画の必要性

    ホンジュラスの首都テグシガルパ市は、ホンジュラス最大の都市であり、同国の政治・経済の中心であるにもかかわらず、市街地、周辺部ともに起伏が多い複雑な地形であることから、給水のための施設整備において困難に直面している。雨季であっても全地区の50パーセント以上で給水時間が1日8時間以下となっており、24時間給水が行われる地区は全地区の10パーセントにも及ばない状況である。乾季には、全地区の94パーセントにおいて1日8時間以下の給水時間となっているほどである。このため、市民生活は雨水を溜めて生活用水として利用している。

    これらの状況を改善するため、ホンジュラス政府では、浄水場建設・拡張、送配水管網の整備等に努めているが、財源不足から十分な整備が行えない状況にある。このため、ホンジュラス政府は、給水事情改善のための緊急対策として、送配水管の整備・改修等につき、我が国に対して無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    浄水能力の向上や漏水防止により給水量が最大毎秒900リットルから毎秒1,100リットルに増加することや、給水ステーションの整備により効率的な給水が行えるようになることから、テグシガルパ市民のうち約81,000人の給水事情が改善する。

(参考)

ホンジュラス共和国は、中米諸国の一つであり、面積約112,492平方キロメートル(日本の3分の1)、人口は740万人。1人当たりの国民所得は、1,148米ドル(2005年)である。

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