報道発表

モザンビーク共和国の「クアンバ教員養成学校建設計画」に対する無償資金協力について

平成19年6月21日

  1. 我が国政府は、モザンビーク共和国政府に対し、9億9,800万円を限度額とする「クアンバ教員養成学校建設計画」に対する無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、6月21日(木曜日)(現地時間、同日)、マプト市において、我が方三木達也駐モザンビーク共和国大使と先方アルシンダ・アントニオ・デ・アブレウ外務協力大臣(Ms. Alcinda Antonio de Abreu, Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で行われた。

  2. 本計画の概要は次のとおりである。
  3. (1)本計画の内容

    ・クアンバ教員養成学校の施設の建設、及び教員養成学校として必要な機材(事務機器、教育用機材、車両等)の購入のために必要な資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    ・モザンビークでは、これまで「教育セクター戦略計画(ESSP)1999-2003」の下で、基礎教育の機会拡大が進められ、就学者数は順調に伸びてきている。しかし、就学者数の増加に伴って教員数が不足しており、無資格教員の割合が増加し、教員の質の低下が問題となっている。

    ・こうした状況を改善するため、モザンビーク政府では、「教育文化戦略計画2006-2010/11」を策定し、その中で教員養成分野を「教育の質の向上」達成のための最優先分野と位置づけ、質の高い教員を養成するために、教員養成校を各州に1校設置して教員養成を行う方針を掲げた。これまで国内全10州のうち9州において整備を実施してきているが、ニアサ州においては、教員養成学校が未整備であり、無資格教員の割合も約4割と、教員の量と質の両面からの改善が求められている。

    ・このため、モザンビーク政府は、ニアサ州にクアンバ教員養成学校を建設するために必要な施設整備及び教育機材のための資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果

    ・本件計画を通じて、ニアサ州内の有資格教員が増加し、質の高い効果的な授業が実施されることにより、州内の学校における教育の質が向上することが期待される。

    (参考)

    モザンビークの面積は約80万平方キロメートル、人口は約1,980万人、一人当たりGNI(国民所得)は約310ドルである。

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