(1)本計画の内容
・ラオス政府が地方医療体制の整備を目的として全国10郡病院の整備を行うための資金を供与する(第3期は北部4郡病院の施設改修及びX線装置・歯科ユニット等の医療機材の整備を行う)。
(2)本計画の必要性
・ラオスの人口の8割が居住する地方農村部における医療システムは、5地域病院、13県病院、134郡病院で構成されているが、何れの施設も荒廃し基本的な医療機材も不足している。
・ラオス政府は、交通の要所にある郡病院を周辺2郡から3郡の中核病院として優先的に拡充整備する計画であるが、財政難のため必要となる施設・機材の整備が困難であり、我が国無償資金協力を要請してきたものである。
・なお、第1期では、対象となる10郡病院全ての手術器具セット等の基本的医療機材を整備し、第2期では南部2郡病院の施設改修・医療機材の整備を実施するもの。
(3)本計画の効果
・従来は県病院まで搬送するか治療を諦めざるを得なかった地方の患者(約5万人。うち3期分は北部4郡の約1.9万人)が医療サービスを受けられるようになる。
(参考)
ラオス人民民主共和国は、面積約23万平方キロメートル、人口560万人(2005年)、人口一人あたりのGDPは511ドル(2005年)である。