「中部高原地域地下水開発計画」
供与限度額(国庫債務負担行為)20億1,200万円
(平成19年度 4億800万円)
(平成20年度 9億1,200万円)
(平成21年度 6億9,200万円)
(1)本計画の内容
・経済開発の遅れた「開発の三角地帯」にある中部高原地域において、ベトナム政府農業農村開発省が3省5コミューン(郡)に対して給水施設の建設及び井戸掘削機材の整備を行う。
(2)本計画の必要性
・ベトナム政府は、2010年までに地方住民の85%が安全かつ衛生な水を1日1人60リットル利用可能になることを目標に掲げている。この国家計画のもと、1998年に32%だった全国の水道普及率が2004年には58%まで上昇した。
・しかしながら、ラオス、カンボジアと国境を接する中部高原地域は、少数民族が多く暮らす開発の遅れた地域(「開発の三角地帯」)であり、水道普及率は47%と全国で最も低いレベルにとどまっている。
・同国政府はこのような状況のもと、地下水を水源とする給水施設の建設及び井戸掘削機材を整備するための無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
・本計画の実施により、機材を活用して深井戸が建設され、同地域の3省5コミューン(郡)において公共水道網が整備されることとなる。これにより、4万5,000人の住民に対して安全で衛生な飲料水を供給することが可能となり、水道普及率の上昇及び生活環境の改善に寄与することが期待される。
(参考)
べトナム社会主義共和国は東南アジアに位置し、国土は33.2万平方キロメートル、人口約8,411万人、1人あたりのGDPは約636米ドルである。