(1)本計画の内容モルディブ共和国政府が、同国の首都マレにマレ第二女子中学校(約5500平方メートル)を建設するための資金を供与する。
(2)本計画の必要性・計画対象校のある首都マレには、モルディブの全人口(約30万人)の3分の1に相当する約10万人が、約2平方キロメートルのマレ島に居住している。
・マレ島には、現在男子校2校、女子校1校の計3校の公立中学校があるが、約60年前に設立された唯一の公立女子中学校には、教育省が学校管理上の生徒数の上限と定める1,500名を遙かに超える2,600名が就学しており、仮設教室等劣悪な環境での授業を余儀なくされている。
・このような状況の下、モルディブ国政府は、マレ島の女子中学校を建設するために必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。
(3)本計画の効果
・本計画の実施により、マレ島の公立女子中学校が1校増え、1校あたりの生徒数が約1,500人となり、教育環境が大きく改善される。
・計画対象校に25室が新たに建設されることにより、マレ島の公立女子中学校が恒久的に使用可能な教室数は30室から55室に増大する。
(参考)
1.モルディブ共和国は、面積約298平方キロメートル、人口約29.9万人(平成18年)、人口1人当たりのGDP約2,606米ドル(平成17年)である。
2.モルディブ共和国は伝統的に友好国(国際場裏において我が国を支持するほか、安保理改革に関するG4決議案の共同提案国になる等極めて親日的)。