報道発表

タンザニアに対する無償資金協力(「キルワ道路拡幅計画(第2期)」)に関する書簡の交換について

平成19年5月29日


  1. 我が国政府は、タンザニア連合共和国政府に対し、「キルワ道路拡幅計画(第2期)」 (The Project for Widening of Kilwa Road)の実施に資することを目的として、14億9,700万円を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月29日(火曜日)(現地時間同日)、ダルエスサラームにおいて、我が方平木場弘人在タンザニア連合共和国臨時代理大使と先方グレイ・ムゴンジャ財務次官(Mr. Gray S. Mgonjya, Permanent Secretary, Ministry of Finance)との間で行われた。
  2.  

  3. 本計画の概要は次の通りである。

    (1)本計画の内容
       タンザニア政府が、ダルエスサラームにおいて、市内中心部を放射線状に走るキルワ道路の混雑緩和を目的とし、現在片側1車線である道路を、中央分離帯(将来的にバス専用レーンとなることを想定)及び片側2車線道路(片側約12.0m)とするための拡幅整備を行うための資金を供与する。(第2期は本計画対象区間11.6kmのうち、6.6km区間の道路拡幅整備を行うものである。)

    (2)本計画の必要性
     ・ タンザニアでは、「貧困削減戦略計画」(2000年10月策定)において、物資と人々の移動に対するサービスを向上させるための都市及び農村へのアクセス改善、幹線道路・地方道路の整備に高い優先度を掲げている。中でも、ダルエスサラーム市内の主要道路や市外に通じる放射状幹線道路網の整備は、優先課題として位置づけられており、本件無償資金協力が対象としているキルワ道路の4車線化もこの計画に組み込まれている。
     ・ タンザニア政府では混雑緩和のための対応が急務ではあるが、財政難により状況改善のための対応が困難な状況にあり、我が国に無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果
     ・ キルワ道路の片道1車線を2車線化することにより、現在、対象区間において朝夕の通勤・通学のピーク時(朝6時から9時、夕16時から20時)の混雑による平均速度:7km/hが、20km/hに改善され移動時間が短縮される。
     ・ キルワ道路は近郊のテメケ市を縦断する都市道路及び南部地方への幹線道路の機能も有しているため、本計画の実施によりテメケ市民80万人及び南部沿岸地域住民270万人の合計350万人が裨益する。

 

(参考)
   タンザニア連合共和国はアフリカ東岸に位置し、面積が日本の約2.5倍(94.5万Km2)、総人口は3,830万人であり、1人あたりGNI(国民総所得)は340ドルである。
 

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