報道発表

モザンビークの「ザンベジア州及びテテ州地方道路橋梁建設計画」に対する無償資金協力について

平成19年5月28日


  1. 我が国政府は、モザンビーク共和国政府に対し、総額18億4,500万円(平成19年度1,200万円、平成20年度7億4,700万円、平成21年度10億8,600万円)を限度額とする無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、5月28日(月曜日)、マプト市において、我が方三木達也駐モザンビーク共和国大使と先方アルシンダ・アントニオ・デ・アブレウ外務協力大臣(Ms. Alcinda Antonio de Abreu, Minister of Foreign Affairs and Cooperation)との間で行われた。
  2.  

  3. 本計画の概要は次のとおりである。

    (1)本計画の内容
     ・モザンビーク共和国政府が、ザンベジア州の4橋梁(リクンゴⅡ橋:橋長:50m、リクンゴⅢ橋:橋長80m、クアクアⅠ橋:橋長110m、クアクアⅡ橋:橋長44m)及びテテ州の1橋梁(シュエザ橋:橋長110m)を建設するための資金を供与する。

    (2)本計画の必要性
      ・モザンビークでは、内戦後の国土復興の中長期国家計画として「国家再建計画」を策定し、都市部と農村部の経済的結びつきを強化し、貧困削減を図ることを目標に掲げている。
      ・ザンベジア州及びテテ州は農産物の生産量が多いが、両州の橋梁はそれぞれ22%、49%が未整備となっており、農産物輸送に多大な支障を来しており、地方の経済活動の大きな阻害要因となっている。
      ・ザンベジア州及びテテ州では、洪水や内戦により地方道路(2次幹線道路)に架かる5橋梁が大きな被害を被った。しかし、同国政府の厳しい財政事情から道路・橋梁の本格的な建設・改修は行い得ず、その整備に必要な資金につき、我が国政府に対し無償資金協力を要請してきたものである。

    (3)本計画の効果
      ・本件実施により、現在の仮設橋梁での25トンの車両重量制限が43トンに向上し、雨期の出水による通行止め(2か月)が解消される。また、対象となる地方道路の安全で安定的な交通が確保され、沿線地域住民55万人の経済活動の活性化に資することが期待される。

 

(参考)
   モザンビークの面積は約80万k㎡、人口は約1,980万人、一人当たりGNI(国民所得)は約310ドルである。
 

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