
海外交流審議会第9回総会(日本の発信力強化~総合的な日本文化紹介、人物・知的交流~)
平成19年5月8日
8日、「海外交流審議会第9回総会」が外務省内において開催されたところ、概要以下のとおり(海外交流審議会概要は別添〔PDF〕)。
- 問題意識
外務省(事務局)より、今次総会のテーマである総合的な日本文化紹介及び人物・知的交流に関し、諸外国から日本に対する理解と尊敬を得るため、相手の関心を捉えて共感をよぶかたちで、日本文化への直接的な接触の機会を内外で増やす必要があり、そのため、(1)海外で人気の高い日本のポップカルチャーを活用して日本文化を総合的に発信していくとともに、(2)対日関心の相対的低下が進む有識者層に対しては人物・知的交流を促進することが重要である旨説明した。
- 総合的な日本文化紹介
(1)ゲスト・スピーカーの青年海外協力協会の金子洋三会長より、青年海外協力隊は1965年の設立時から草の根レベルで日本語を含む日本文化の紹介を行うボランティアを多数派遣してきた旨説明頂くとともに、元青年海外協力隊員の新居みどりさんより、ルーマニアでの体験談を紹介しつつ、現地の日本文化に対する関心の高さ及び日本語を含む日本文化紹介の重要性、さらにルーマニアがEU加盟によってODA卒業国となったため新規に隊員を派遣できない状況等について説明頂いた。
(2)上記(1)を踏まえて委員による議論が行われ、若いボランティアが草の根レベルで相手国の社会に溶け込んで日本文化を紹介することの重要性が強調されるとともに、かかる活動を我が国官民各般が支援していくことの必要性が指摘された。
- 人物・知的交流
(1)ゲスト・スピーカーの添谷芳秀慶應義塾大学教授より要点次のとおり説明頂いた。
(イ)アジア太平洋地域等において、有識者間の議論の中で各国が自国の考え方を反映させようとしている現状の中で、日本の有識者が海外での発信を強化し、日本に対する信頼を醸成していくことが重要。
(ロ)海外の有識者を説得できるような人材の育成、日本研究や日本人に活動の場を与えるシンクタンクの活動支援、海外有識者特に政策決定中枢に入るようなジェネラリストの訪日招聘を通じた対日理解の促進等の取組を推進することが必要。
(2)上記(1)を受けて、要点次のとおり委員による議論が行われた。
(イ)有識者の対日観が地域別に異なることを踏まえて発信に取り組むべき。
(ロ)企業を含む我が国全体で知的交流を持続的に支援すべき。
(ハ)有識者及び一般国民層それぞれに対応した諸施策を一体的に相乗効果をあげるように運用すべき。
(ニ)一国を左右できるような有力者に対する対日理解増進は重要であり、政策決定に関わるジェネラリストの招聘のような施策は是非促進すべき。
- 次回総会
次回第10回総会は6月14日に開催することとし、前回第8回総会及び今回第9回総会にて議論した「日本の発信力強化」について提言を検討し、6月下旬に提言を発表することとした。
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