
イラクにおける草の根・人間の安全保障無償資金協力の実施について
平成19年3月31日
- 我が国政府は、アマル共学小学校に対し、「バグダッド市アマル共学小学校整備計画」の実施のため、3月31日(土曜日)、6万9,370ドル(約770万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を供与した。
- イラクの首都バグダッドの治安情勢は深刻であり、宗派間や政治勢力間の暴力の応酬が市民生活に深刻な影響を与えている。特に、イラクの未来を担うべき子供たちの学習環境は、ソフト・ハードの両面で厳しい状況にある。これに対し、バグダッド市内の各校は、警備員を配置させたり、保護者による児童の送迎を行うなどして児童の学習環境を確保してきている。治安が悪化している現状では、学校が、児童にとって学友と接し、勉強、運動の機会を提供できるほぼ唯一の場となっている。特に、バグダッド市カッラーダ地区内のアマル共学小学校では、シーア派、スンニ派、キリスト教徒計約870名の児童が通学し、宗派対立を越えて教育を継続している。
- このような中、アマル共学小学校は、我が国政府に、同小学校の男女児童の学習に必要な机、椅子、ホワイトボード等の学習備品を要請してきたものである。この計画の実施により、同校1年生から6年生までの児童約870名及び教職員40名に対して学習備品を整備することが可能になる。また、同計画を通じ、厳しい宗派対立の中で、異なる宗派の児童が、心の柔軟性の高い児童期に、共に勉学に励み相互理解を深める環境を整えることで、国民和解を促進する一助となることが期待される。