報道発表

インドに対する円借款の供与(2006年度分)について

平成19年3月30日


1. 我が国政府は、インド政府に対し、総額1,848億9,300万円を限度とする額の円借款を供与することとし、このための書簡の交換が、3月30日(金)、ニューデリーにおいて、我が方榎泰邦駐インド国大使と先方クリシュナ財務省経済局局長(Mr. Kumar Sanjay Krishna, Joint Secretary, Department of Economic Affairs, Ministry of Finance)との間で行われた。

 対象案件および供与限度額

(1) デリー高速輸送システム建設計画(フェーズ2)(第二期):135億8,300万円
(2) ビシャカパトナム港拡張計画: 41億2,900万円
(3) バンガロール配電網設備高度化計画: 106億4,300万円
(4) ハイデラバード都市圏送電網整備計画: 236億9,700万円
(5) アンドラ・プラデシュ州灌漑・生計改善計画: 239億7,400万円
(6) トリプラ州森林環境改善・貧困削減計画: 77億2,500万円
(7) グジャラート州森林開発計画(フェーズ2): 175億2,100万円
(8) ケララ州上水道整備計画(第二期): 327億7,700万円
(9) アグラ上水道整備計画: 248億2,200万円
(10) アムリトサール下水道整備計画: 69億6,100万円
(11) オリッサ州総合衛生改善計画: 190億6,100万円

                                                        計 1,848億9,300万円

2. 対象案件の概要

 (1) デリー高速輸送システム建設計画(フェーズ2)(第二期)
  デリーにおいて深刻化している交通渋滞や大気汚染問題に対応し、産業の活性化及び都市環境の改善を図るため、地下鉄及び高架鉄道による総合的な大量高速輸送システム(デリー・メトロ)のフェーズ2(約53km)を建設する。

 (2) ビシャカパトナム港拡張計画
  アンドラ・プラデシュ州のビシャカパトナム港において、輸送能力の向上及び輸送効率の改善を図り、経済の活性化及び我が国の資源確保を図るため、既存港湾設備を増強する。

 (3) バンガロール配電網設備高度化計画
  カルナタカ州バンガロール都市圏において、電力供給の安定化を図るため、配電自動化システム等を整備する。

 (4) ハイデラバード都市圏送電網整備計画 
    アンドラ・プラデシュ州の州都ハイデラバード等において、電力供給能力の向上及び電力供給の安定化を図るため、送変電網を整備する。

 (5) アンドラ・プラデシュ州灌漑・生計改善計画
   アンドラ・プラデシュ州において、農業生産性及び住民の生活水準の向上を図るため、灌漑施設の整備及び灌漑施設の維持管理を担う組織の強化等を行う。

 (6) トリプラ州森林環境改善・貧困削減計画
   トリプラ州において、森林再生、防災及び地域住民の生活水準の向上を図るため、住民参加型の植林、森林に依存せず生計を支える活動の支援、住民の森林管理能力を強化するための施策等を行う。

 (7) グジャラート州森林開発計画(フェーズ2)
   グジャラート州において、森林再生、防災及び地域住民の生活水準の向上を図るため、住民参加型の植林(海岸防災林を含む)、森林に依存せず生計を支える活動の支援、住民の森林管理能力を強化するための施策等を行う。

 (8) ケララ州上水道整備計画(第二期)
   ケララ州の州都等における水需要増加に対応し、住民の生活環境の向上を図るため、上水道施設を整備する。

 (9) アグラ上水道整備計画
   ウッタル・プラデシュ州アグラ市等における水需要増加に対応し、住民の生活環境の向上を図るため、上水道施設を整備する。

 (10) アムリトサール下水道整備計画
   パンジャブ州アムリトサール市における水需要増加に対応し、住民の生活環境の向上を図るため、下水道施設を整備する。

 (11) オリッサ州総合衛生改善計画
   オリッサ州の州都等における下水量増加に対応し、住民の生活環境の向上を図るため、下水道施設等を整備する。

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