
木村外務副大臣のベトナム社会主義共和国訪問概要
平成19年12月25日
木村仁外務副大臣は、12月23日(日曜日)から25日(火曜日)まで、ベトナムのカントー橋橋げた崩落事故に関する事故原因究明等につきグエン・ホン・クアン建設大臣(カントー橋橋げた崩落事故に関するベトナム国家事故調査委員会の議長)を始めとするベトナム政府関係者と協議することを目的として、ベトナム社会主義共和国を訪問したところ、概要以下のとおり。
1.クアン建設大臣との会談
- 12月24日(月曜日)午前、木村外務副大臣は、ハノイにて、カントー橋橋げた崩落事故に関する事故原因究明等について、クアン建設大臣と会談した。
会談において、クアン建設大臣から国家事故調査委員会による事故原因究明の現状について、(イ)技術的原因の分析については、各委員の意見がまとまりつつあるが、(ロ)責任の所在についての判断及び工事再開にかかる安全確保についての検討に今暫く時間がかかる見通しであり、(ハ)事故原因、責任及び工事再開にかかる安全確保に関する結論がすべてまとまったところで、全体としての結論をまとめ、公表することになる旨の説明があった。
- これに対し、木村外務副大臣から、我が国政府が国会及び国民へ円借款事業で発生した本件事故にかかる説明責任を果たすため、まずは、事故原因究明について、早急に日本側への状況報告を行ってほしい旨要望し、クアン建設大臣から可及的速やかな報告を行うとの回答を得た。また、木村外務副大臣から、原因究明を踏まえた再発防止は、工事再開のために必須の前提であり、我が国の「カントー橋崩落事故再発防止検討会議」の活動も紹介した上で、我が国政府としてもしっかり再発防止のチェックをしていく旨強調し、クアン建設大臣から、再発防止の重要性について、全く同じ認識であるとのコメントがあり、この点でも日越が協力して取り組んでいく点で一致した。
2.ホー・ギア・ズン交通運輸大臣との会談
- 12月24日(月曜日)午後、木村外務副大臣は、ハノイにて、カントー橋崩落事故に関する事故原因究明等について、ズン交通運輸大臣と会談した。
会談において、木村外務副大臣とズン交通運輸大臣は、カントー橋の工事再開には、再発防止のための安全確保が重要であり、事故究明結果を踏まえた十分な再発防止策が早期に講じられることが重要である旨確認した。
- また、木村外務副大臣より、我が国政府が国会及び国民へ円借款事業で発生した本件事故にかかる説明責任を果たすため、事故原因究明について、我が国への報告など情報提供が重要である旨を述べ、ベトナム側の協力を要望したところ、ズン交通運輸大臣より、しっかり対応したい旨の応答があり、かつ、これまでの本件事故調査に関する我が国政府の協力を高く評価する旨の発言があった
3.ファム・ザー・キエム副首相兼外相との会談
12月24日(月曜日)午前、木村外務副大臣は、ハノイにおいてキエム副首相兼外相と会談した(なお、同日午前、同副大臣は、グエン・フー・ビン外務次官とも以下と同様の意見交換を行った)。
- カントー橋橋げた崩落事故
会談において、木村外務副大臣とキエム副首相は、カントー橋崩落事故への対応に日越政府が引続き協力して当たり、本件事故は日越の友好関係に影響を与えるものではないとのこれまでの両国政府の立場を再確認した。
- 日越関係全般
木村外務副大臣より、昨11月のチエット国家主席の訪日は、戦略的パートナーシップに向けた具体的アジェンダを打ち立てる等大きな成果をもたらし大成功を収めたこと、及びこの成果を踏まえ両国関係の更なる深化を目指し共に努力していきたい旨を述べた。また、明年1月に日本で開催される日メコン外相会議へのキエム副首相の出席を歓迎した。
これに対し、キエム副首相よりは、(イ)明年1月の日メコン外相会議の準備に向けた日本のイニシアティブを高く評価する旨、(ロ)来年、ハノイで日越協力委員会を開催したく、またその機会に是非高村外務大臣に公式訪問いただきたい旨、及び(ハ)来年5月の「ハノイ・ホーチミン音楽祭」や9月の「ベトナム・フェスティバル」を始めとする日越の文化交流を一層深めていきたい旨の発言があった。