報道発表

コートジボワールに対するユニセフ(国連児童基金)を通じた無償資金協力(コートジボワール共和国における第三次感染症予防計画)に関する書簡の交換について

平成19年12月28日
  1. 我が国政府は、コートジボワール共和国政府において「コートジボワール共和国における第三次感染症予防計画」(the project for Prevention of Infectious Diseases (Phase Ⅲ) in the Republic of Cote d’Ivoire )の実施に資することを目的として、ユニセフ(国連児童基金)に対し1億9,300万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、12月28日(金曜日)(現地時間、同日)、アビジャンにおいて、我が方西内和彦駐コートジボワール国臨時代理大使と先方ユスフ・オマール・ユニセフ・コートジボワール事務所代表(Mr. Youssouf OOMAR, Representative,United Nations Children's Fund(UNICEF)in Cote d’Ivoire)との間で行われた。
  2. 本計画の概要は次の通りである。
  3. (1)本計画の内容

    • コートジボワール保健省が、ユニセフの支援のもと、国家マラリア対策プログラムの目標達成に寄与するための蚊帳の調達(19万426帳)に必要な資金を供与する。

    (2)本計画の必要性

    • 現在、コートジボワールにおいては、350万人の5歳未満児及び100万人の妊産婦がマラリア感染の危険に晒されており、1時間に7人がマラリアにより死亡している。最近のマラリア羅患率及び死亡率は、2003年のマラリア羅患率45%、同死亡率は15%であったのに対し、それぞれ2004年は55%、28%、2005年は60%、33%と急速に悪化している。
    • コートジボワール政府は「国家マラリア対策プログラム」を策定し、2010年までに5歳未満の子ども及び妊婦の防虫蚊帳使用率を60%まで増加することを目指しているが、依然として約16%が不足している状態である。
    • このような状況の下、コートジボアール政府及びユニセフは「第三次感染症予防計画」を策定し、右計画に必要な蚊帳及び抗マラリア薬の調達に必要な資金につき、我が国政府に対して無償資金協力を要請してきたものである

    (3)本計画の効果

    • 41の保健区において、蚊帳約19万帳の供与を行うことにより、蚊帳の下で眠ることの出来る5歳未満児及び妊婦の割合が約8%向上する。

(参考) コートジボワールは、総人口が1,850万人(2006年)で、一人当たりGNI(国民総所得)が870米ドル(2006年)である。

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