
ケマル・デルビシュ国連開発計画(UNDP)総裁の高村正彦外務大臣表敬
平成19年12月10日
- 12月10日午後5時40分から6時25分まで、ケマル・デルビシュ国連開発計画(UNDP)総裁が高村正彦外務大臣を表敬した。
- 高村大臣からは、TICAD IVの共催機関として、UNDPが国連諸機関の協力のとりまとめにリーダーシップを発揮していることを高く評価しつつ、TICAD IVに向けての協力を要請した。また、気候変動問題に関し、我が国が本年5月に発表した「美しい星50」に基づき、途上国支援を行っていく方針であり、この分野で知見のあるUNDPと積極的に協力していきたい旨述べた。
- デルビシュ総裁は、これまでの日本のUNDPに対する支援に謝意を表明の上、TICAD IV及び北海道洞爺湖サミットの成功のためにUNDPとしても可能な限り協力したい旨を表明した。
また、気候変動問題について、すべての国が参画する実行可能な方策の策定に向けての交渉が促進されるように、UNDPとしても積極的な役割を果たしていきたい旨発言した。
- 更に、デルビシュ総裁からは、多くの途上国が日本の貢献を評価しており、欧米とは異なる独自の地位を築いている日本は、途上国と先進国の橋渡しとなり得るとの発言があった。
(参考) ケマル・デルビシュUNDP総裁
世界銀行副総裁、トルコ共和国国務大臣(経済・財務庁担当)、トルコ大国民議会議員を経て2005年より現職。UNDP総裁としての訪日は、昨年12月に引き続き3回目。UNDP総裁は、国連において事務総長、副事務総長に次ぐポストである。UNDPは、ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けた取組を推進する主導的機関であり、また、紛争後の復興支援と平和構築等において中心的役割を果している。