
サントメ・プリンシペ民主共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換について
平成19年12月10日
- 我が国政府は、サントメ・プリンシペ民主共和国に対する「食糧援助」として、2億8,000万円の無償資金協力を行うこととし、このための書簡の交換が、12月10日(月曜日)(現地時間、同日)、サントメ・プリンシペの首都サントメにおいて、我が方加藤基駐サントメ・プリンシペ大使(ガボンにて兼轄)と先方オシュカ・アギアール・サクラメント・イ・ソウザ国防・内務大臣(外務大臣代理)(Mr.Lieutnant
Colonel Oscar AGUIAR SACRAMENTO E SOUSA, Ministre de la Defense et de l’Interieur)との間で行われた。
- 援助の必要性及び援助による効果
- サントメ・プリンシペは、ギニア湾上に位置する人口約15万人、火山性地質の小島国であり、国際連合により低所得食糧不足国に指定されている。
- 同国政府は、食糧の増産と多様化を進めているが、生産は低迷している。主食の米、小麦粉、トウモロコシ粉は輸入されており、また、現地で生産されている基礎食糧のバナナ、塊茎(じゃがいも、さつまいもの類)、パンの実は生産量が十分でないため食糧価格は高騰している。このように国内で生産できる農作物の種類と量は限られているため、国民の食糧需要を満たすには十分でない状況である。
- 同国政府は、財政面の問題から十分な食糧輸入量を確保することは困難であるとして、我が国政府に対し、食糧不足を改善するために必要な資金につき無償資金協力を要請してきたものである。
- 今回の食糧援助により、サントメ・プリンシペの食糧不足の緩和につながることが期待される。
(参考) サントメ・プリンシペは西アフリカ、ギニア湾上に位置し、総人口が15.6万人(2005年)で、一人あたりのGNI(国民総所得)が390米ドル(2005年)の低所得国(世銀ランク)である